2016年1月1日 技術士

 

技術士試験 第二次口頭試験の学習開始。口頭試験は1月9日(土)。そろそろ着手しないと間に合わないので開始。

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口頭試験の内容をチェックしたら,僕にとって次の3種類に分かれるということがわかった。

(1)知識と経験の応用
(2)第二次筆記試験の試験問題に関するツッコミ
(3)技術士法,技術士倫理に関するもの

(1)に関しては問題ない。準備不要でいけるはず。ペーパー試験のような片方向じゃないので,質問の意図を確認できるのはありがたい。楽だ。ここのウェイトが重いのも有利だな。後は,態度にだけ気を付ければいいだろう。この参考書に書いてたけど,面接官をお客さんだと考えて接するといいらしい。確かにそれなら,白熱した技術者同士のディスカッションで熱くなることもないだろう。

ただ,(2)は問題だな。当時,どんな回答にしたのかさっぱり覚えてない。A評価だったら聞かれることは少ないそうだけど,改めて細かく聞いてくれれば回答できるけど「○○の問題に関して,当時の回答を改善するとしたらどういう部分を改善したいですか?」なんて質問をされたら,よくわからない。

そもそも,技術士の二次試験の時は,忙しくて寝てない状況で受験したので・・・全部途中退出で,問題自体を持ってない。ネットでダウンロードして問題はわかるけど,それに対して,自分はどういう回答をするのかを考えて,それに対して改善事項を定義しておかないといけない。なので,当時には知らなかった(ゆえに書けるるはずの無い部分の)ことを,それぞれ設定していく必要がある。

最後の(3)。これがかなりやっかいだ。技術士法に関しても,技術士倫理に関しても,今回が初見。一次試験や二次試験でも出題されていたようだけど,常識的な範囲で解答してきたため,これを当日までに覚えないといけない。幸い,条文の丸暗記よりも自分の言葉で答えた方がいいと書いてあったので良かったけど,この3日間で,技術士法と技術士倫理を叩き込んでおく必要がある。

あとは…乃木坂46の話を出せるかどうか。多様性から,“例えば”という具体的事象の一例としてなら,いくらでも出せると思う。別に出す必要もなく,あえてリスクを取ることもないんだけど,何かしらの楽しみを入れないと,モチベーションが上がらない。結果,十分な準備ができずに口答試験でアウトということにもなりかねない。それを避けるために,いろいろ策を練りながら行きたい。

ただ,当日はダブル受験。総合技術監理部門というのがある。

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これに関しては情報が少なすぎる。そもそも,これは何だ? PMO的な認識だけど・・・そこをもう少し調べてみたい。

 

最後に。

 

いろいろ調べていたら・・・ひとつわかったことがある。それは,情報少なすぎ。本もない。なので,今後,情報提供していきます。 受験を考えている人は参考にしてくだされ。

 

 

2016年1月1日 技術士試験 最終結果

 

3月1日 技術士試験の最終結果が出た。

経営工学部門 合格
総合技術管理部門 不合格

両方とも口頭試験までいったけど,結果は1勝1敗。残念すぎる。

とはいうものの・・・内容がほぼプロジェクトマネージャだとわかっていたので,正直,なめきっていたところはある。一次試験も二次筆記試験も,何もせずにクリア出来たこともそれに輪をかけてしまった。ただ,口頭試験では倫理規定が問われると教えてもらったので,それだけは暗記して挑んだけど,おそらく何かお作法があるんだろう。現段階では,どんなお作法があるのかすらわからない。

僕がよく口にする・・・「解いている時に考えたことしか答え合わせ出来ない。だから,何も考えずに解くと答え合わせすることも少ない」状態。まぁ,何もしなくてもここまで来るんだから,感覚的には情報処理試験のPMの方がずっと難しいし,社労士や公認会計士なんかは,勉強しないと2-3割ぐらいしか取れないので,そういう意味では,後は技術士試験の総合技術監理部門のルールさえわかれば,なんとでもなると思う。

総合技術監理部門の口頭試験を受験してみて,そのルールに関して,ひとつだけ気になったことがある。それは,面接官が間違ったことを言うことが4回あった。気を悪くしたらあれなので,全部スルーしたけど,まさか・・そこがひっかけで,突っ込んで訂正しないといけなかったのだろうか?一瞬考えたけど,それはそこそこ高等な技術なので,口頭試験の合格率からそれはあり得ないと判断してスルーしたんだけど。

仮に,それがこっちが間違えていると判断されたのなら,面接官のスキルが低い時にはどうしようもない。なので,合格発表までに,意見が分かれた時に,どっちが正しいかを確認,精査する時間があるかどうかを知りたかったんだよな。その4つの間違えとは,こんな感じ。


(1)ソフトウェアのパッケージを,アルミニウムの包装のことだと勘違いされた
情報システム導入時のプロジェクトをテーマに説明していたので,普通に「パッケージの導入」という言葉を使っていたら,それが製造業の生産管理の話だったので,面接官はずっと「包装=パッケージ」のことだと勘違いしていたみたい。笑い話じゃないけど「パッケージ導入時のリスクについて教えてもらえますか?」と聞かれたので,「はい。パッケージ導入の場合,現場での操作性が変わるので・・・そこでの合意形成が重要だと考えて,エンジニアに対して,ステークホルダの主観が入るところに客観性を持たせるように指示しました。」と答えたら,きょとんとしていた。後々,その面接官は,ずっと「包装」のことだと思っていたみたいで。。。面接官が,現場の非IT系の人だと想定したら,これは自分のミスかなと思うところもあるけど,システム開発の話をしているんだから,「パッケージ」ぐらいは理解してほしかったというのはダメなのか?

(2)メンタルヘルスを人的資源マネジメントだとつぶやかれた
教科書ではメンタルヘルスは安全管理に入ってる。労働安全衛生法にもメンタルヘルス対策が入るようになった。なので,安全管理について聞かれた時に,「情報システムの開発なので,原則,肉体的な危険はないが,社会問題にもなっているメンタルヘルスに関しては注意を払っていた。残業時間を管理して・・」と説明。一通り説明した後に,面接官がボソッと「メンタルヘルスは人的資源マネジメントね。労働安全管理じゃなく。」とつぶやいた。それはスルーした。これは見解の相違についてカマをかけられたのだろうか?あるいは,反応した方が良かったのか?ボソッとひとりごとのように言ったので,敢えて指摘をしなかったけど,そこを突っ込んで議論に持ち込んだ方が良かったのか?明確に「それは人的資源マネジメントでは?」と言われたら,それに対して「確かにプロセス管理は人的資源になりますが,法的な観点からは安全管理になりますよね。」とでも,言えたのだけど。

(3)BCP対策についての質問
BCP対策の話になった時,「東京と大阪で相互にバックアップ体制を取って・・・」と一通り説明した後,面接官が,「どういう災害を想定している?」と聞かれたので,「大阪が本社なので,東南海地震で大阪が壊滅状態になった場合を想定している」と回答。その時に面接官が「東京と大阪の両方が壊滅したら?東南海だとそうなるよね。」と口にした。これは明らかな間違い。東南海で,東京は深度5弱ではあるものの,津波も建物の倒壊もほぼない。内閣府の資料でそうなっているので,「そこまでは想定していません。東京は稼働していることが前提条件です」と答えた。すべてのリスクに対応することもできないので,前提条件としたわけだ。これが悪かった?

(4)リスク対応についての質問
唐突に「それでは,リスク対応について答えてください」と言われたので,今回のパッケージ導入の話をし始めたら,「一般的なリスク対応策を答えてください。」と訂正され,一瞬,何のことだかわからなかったので,「リスク対応策にもいろいろありますが,何を説明しましょう?」と言うと,「リスク軽減とか・・」と言ったので,そのことかと思い,プラスのリスク,マイナスのリスクについて,それぞれ4つずつ話をしたら,まずプラスのリスクについて首を傾げた。マイナスリスクについては,回避,軽減,受容まではうなずいていたが,「転嫁」が伝わらなかった。PMBOKの定義で話したんだけど,後から調べたら教科書は古い奴で「移転」だった。面接官もテキストを見ながらの出題だったので,移転が今は転嫁になっているのを知らなかったのか?それとも技術士の教科書どおりに言わなければならないのか?ここも,転嫁を知らない人をマネジメントする時に,移転と読み替えて説明しないといけなかったのか,謎。これも,単に首をかしげただけなのでスルーした。

と,まぁこんな感じ。

受けてみての感想は・・・わざと違うことを言って,そこをどう訂正するのかが試されていたのだとしたら,そこはしなかったので・・・だとしたら不合格の理由はわかる。で,おそらく・・・こういうことなのかもしれない。僕の立てた仮説。

<総合技術監理部門の口頭試験におけるルール(仮説)>

面接官も万能じゃない。なので,受験生の回答に対して,面接官は自分の思ったこと,知識(たとえそれが間違っていても)を受験生にぶつけてみる。面接官の方が正解だという感じで。それに対して,受験生がそのままスルーしたら受験生の誤りで(真実はどうあれ),受験生がそれを訂正し,面接官が間違っていることや見解の相違に納得したら,受験生の言ったことが正解になる。

って感じじゃないかな?それなら,面接官も万能じゃなくてもいい。

本当にこういうと申し訳ないけど,この時の面接官の会話のしかた,知識レベル・・・かなり低く感じた。これが演技なのかどうかはわからないけど,会話は作れないので,たぶん素なんだろう。

でもそれは,そういう人たちへの対応(エンジニアが現場の非IT系の人に対応するように)能力の有無ということになるので,受験生の説明能力が問われていると考えるのが妥当だと考えなければならない。あるいは,そういう面接官をあてがわれたことは,口頭試験前のアンケート?事前提出資料で,判断されたのかもしれない。

いずれにせよ,最近特に,受信能力の高い人としか会話をしていなかったことで,ケアを怠ったのかもしれない。真実はわからないけど,次回は下記のように全部拾っていくことにしよう。

「確かに,そういう考え方もありますが,今回私は,・・・・のように考えました。」と。ただ・・・それならそうと「ちゃんと聞けよ!」。面接官がぼそぼそつぶやくとか,首をかしげるだけとかって何だ? はっきり言え,はっきり。こっちははきはきと喋ってんだから。

あー腹立つ。

他に原因があって見当違いだったら,逆に申し訳ないけど。(以下,略)
 

→ 2017.7.18追記 この後いろいろ聞いた。総監は初回のダブル合格はさせないみたいなことまで書いてあった(ゼロじゃないらしいけど)。なんだそりゃ?ま,どこの団体でもそうだけど…いわゆる重鎮というロートルが幅を利かせているところってどうなんだろう。あんな低レベルの口述試験やってて,優秀な人財は合格後,そこに行きたいと思うかな?現に,合格後2年…足が向かない。というかそこに魅力を感じない。経営工学の方は最初からフレンドリーだったけど,総監は愛想も無かったし(笑)。

 

今年は仕事が入っていたので(7/18),受験できなかったけど…乃木坂46のイベントさえなければ受験するので,とりあえず合否のからくりを知るために,合格して中に入ってみようと思う。覚えていたらだけど(笑)。

 

ここまでの情報をまとめて,情報処理教科書プロジェクトマネージャ2018の「資格取得後…」に書きますね。

 

(おわり)