最後は選択科目Ⅲ。(15:00-17:00)。

 

 

ここも「選択科目Ⅱ」と同様,受験申し込みの時に選択した選択科目ごとに問題が分かれている。僕は「16-2 ソフトウェア工学」。

 
選択科目Ⅱが“知識”について問われているのに対し,選択科目Ⅲは,受験票によると問題解決能力を問うらしい。
 
問題は2問出題され,そのうちの1問を解答する。解答字数は,1,800文字以内。(1)から(3)に分かれているので,1ページ1問でまとめればいいのかなと,前回同様その分量で考えることに。
 
これも情処試験の論文に比べたら,2時間で1,800字でいいわけだから時間的には余裕がある(だからこそ途中退出が無くなったのは厳しい)。僕の場合は…妄想癖があるので(笑),文章がスラスラ出てくるから論文試験でも2時間で4,000字近く書ける。なのでその半分だから1時間で終わってしまった。毎回トイレに行くのもカンニングと思われるの嫌で…でも,終わってからのトイレは込むから,30分ぐらい我慢して,その後周囲もちらほらトイレに行くようになったのを見計らって挙手してトイレに行った(笑)。当然だけど,帰って来てからは答案を書き直すことはしなかった。なんか将棋でもあったよね。疑われたの。あんなの嫌だから(笑)。
 
そんな話はさておき…
 
ここでも,以下,技術士2次試験の選択科目Ⅲと,情処試験の論文試験との違いをまとめてみた。
 
 
【選択科目Ⅲの特徴】

 

ここで問われるのが問題解決能力。

 

ということは,問題を,理想と現実に分けて明確にするとともに,その差を表現して,差を埋めるためにどのような計画を立てるのか?そのあたりを書けばいいと考え…その前提で問題文を見てみると,確かに現状と将来の理想について問われているので,そのあたりの構成要素を明瞭化して表現すればいいと方向性を決める。

 

テーマは,だからこそ答えの無いものが問われるのか?今回はAI技術の応用だった。問題自体は自由度が高く、合格基準がいまいちよくわからないけど,前回…ダブルクリアしていることも合わせて考えると,ここもそんなに肩ひじ張る必要はない。日常考えていることを書けばいい。しかも,今回はソフトウェア開発者の将来なので,思いっきり持論を展開した。

 

合格点はあるはず。

 

無ければ(評価が低ければ),採点者が遅れているだけ。僕の先読みの方が絶対に正確(笑)。そう考えることにした。

 

ちなみに,どんな内容を書いたのかと言うと…

 

(1)AIの活用事例と仕組みを数多く全業種にわたって満遍なく書く。ひとつを掘り下げて書くことも考えたけど,(2)や(3)のスキル向上につなげる内容にするには,前ふりとしてこっちがいいと判断

 

(2)技術革新は他にも歴史を見れば何度もあった。その歴史を書いて,そのたびにスキルチェンジを余儀なくされてきて現状にまで来たことを書く

 

(3)AI技術の開発ではなく“応用”となっていたので,利活用するための幅広い知識が必要だという点と,しかし技術者としての本質を忘れないようにAI技術そのものを理解し,AI技術自体を進化させる気概をもっていかないといけない…みたいなことを書いてまとめた。

 

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【選択科目Ⅱの対策】

 

で,難しいのが…この選択科目Ⅲの対策。
 
そもそも…今更だけど,情報工学の二次試験って市販テキストが無いんだよな。探したけどなかった。なんか…市販本以外で,どっかが製本して売ってるところにはたどり着いたんだけど…高かったので買うのを止めた。
 
それに,試験対策講座を受講した人に意見を聞くと…なんかすごく難しく捉えている印象を受けた。
 
はっきり言ってそんなに難しくないと思う。
 
というか…前の記事でも書いたけど,情処試験の論文試験を複数クリアしている人は,仮に技術士試験が難しいものであったとしても,その領域に既に到達していると思う。
 
とはいうものの…選択科目Ⅲは,過去問題を見ても対策らしい対策は無い。第三者に説明する国語力と,トレンドにアンテナを張って,普段から問題意識を持っていれば大丈夫だろう。
 
そんな感じかな。
 
あ,そうそう。これも選択科目Ⅱと同じで…何を書いたのか?を覚えておいた方がいいらしい。口述試験で問われるそう。確かに,ここに書いた自由度の高い持論だと,その考え方に関して会話も弾むからな。
 
前回は,特に何も聞かれなかったけど(笑)。
 
 
ということで…,朝の9時半から17時までの間の…みっちり5時間半。記述文字数は少ないけど,それでも案外疲れる。
 
ただ,情報工学部門に関しては…知らないリファレンスを知ることもできたので(勉強はこれからだけど),情処試験を補完する目的なら結構いいかも。
 
さながら…情処は“実践的”で,情報工学は“学術的”って感じ。そりゃそうだよな,“工学”だもんな。理論や規格を覚えるのにはいいかも。
 
それに,情報工学部門に関しては,情処のプロジェクトマネージャとシステムアーキテクトの二区分の範囲と重なるが…プロジェクトマネジメントの領域は“情処”の方がハイレベルで,システムアーキテクトの領域は“技術士(情報工学)”の方がハイレベル。システムアーキテクトは今,中途半端になってるし,アプリケーションエンジニアから脱却できていないからね。
 
そういう意味では,情処のSAとPM,DB,技術士(情報工学)あたりを揃えればいいと思う。順番さえ間違えなければ,そんなに時間もかからないはず。
 
そんなことをいろいろ考える1日でした。
 
(つづく)