まずは,必須科目Ⅰ(10:00~11:30)。

 

 

こんな感じの5択の問題で,ちょうど情報処理技術者試験(以下,情処試験とする)の午前の4択の問題のような感じ。

 

これが全部で20問出題されているのだが…そのうちの15問を自由に選んで解答する。それで6割取ればいいので,結果的には20問中9問正解すればいいことになる。なんと45%でいい。

 
しかも時間はたっぷり90分もある。もちろん全問題解答した方がいいわけだが,それでも1問に4分30秒もかけられる。情処試験の午前問題が1分半程度だと考えれば,どれぐらい余裕かがわかるだろう。
 
とはいうものの…情処試験のように過去問題がそのまま出るわけじゃない。後述するように新規の問題も多い。そのため,全問解いた後に9問の正解を選ぶ戦略が重要になったりする。基本は,正解の自信度の高いものから優先して解答用紙にマークしていくこと。16問以上マークすると失格になるから,それだけは絶対に注意しよう。
 
ここで,情処試験の午前問題との違いについてまとめておこう。
 
【 選択肢に関して 】
・5択(情処試験は4択)
・アイウエオ順に並んでいない(並びにルールが無い)
・過去問と類似問題でも,選択肢を微妙に変えている
・不適切なものを選ばせることが多い(最近特に多い)
・選択肢がやや複雑(ただし正解の選択肢は単純)
【 問題に関して 】
・情処試験では見かけないキーワードが多い
・過去問と類似問題が3-5問はある。4分の1以内
 →過去問を解いて覚えておくことは有効
 →但し,選択肢は異なるなど全く同じ問題ではない
・過去に問われているテーマの中には頻出ワードがある
・新規のワードも多い
 
今回の試験…言い訳じゃないけど,いや言い訳だけど…前日にちらっと過去問に目を通すことしかできなかった。なので,よく知らないワード(聞いたことはあるけど深く知らないワード含む)もたくさんあった。
 
技術士試験(情報工学)の必須科目で初めて見たのは,SysML,マルチコアプロセッサ,SVM他パターン認識技術,要求獲得方法のインタビュー(構造化インタビュー他),ISO/IEC/IEEE15288,ISO/IEC/IEEE42010など。

 

でも逆に,情処でも登場するワードもある。リアクティブシステム,FPGA,ISO/IEC9126,ホワイトボックステスト(データフローテスト),ファンクションポイント法,UML表記,第4,第5正規形,オートマトン,NAT,クラウド,SOCとCSIRT,SIGFOX,レイヤ2ネットワークなど。

 
まぁ,今回はたまたま知ってる問題の方が多かったので,この必須科目は通過しているとは思われるが…満点ではないだろうから,間違った問題や知らない単語に関しては,明日からコツコツと調査していこうと考えている。
 
(対策のまとめ)
 
情処試験で培った資産(知識)が,かなりそのまま使える。したがって,情処を定期的に受験している人で高度系区分をいくつか持っている人だったら,まったく準備せずに受験しても,必須科目はクリアできるだろう。特に,前述の…技術士試験の特徴を把握しておけば更にいいだろう。
 
欲を出せば,技術士試験の過去問題をしっかりやって,そこに出てくる単語のうち知らないもの,内容がよくわからないものなどを抽出し,それに対して…ネットで調べるなどして,頭の中にインプットしていきたいところ。試験対策としても当然効果的だし,実際にその知識を仕事で使う時にも役立つかも。技術士の試験が…情処試験を補完するものだと位置づけ,そこに出てくる“知らない単語”を積極的に評価習得していけばいいと思う。
 
ただ…噂によると,この必須科目は来年から無くなるかもしれないとのこと。そのあたりに関しては,詳細情報や真実がわかり次第,オープンにしていきます。
 
(つづく)