よくされるんですよね。

 

相談されるのは嫌いじゃないし,どっちかというと好きな方なんで…その時にいろいろ話をするんだけど…

 

あ,もちろん,そんなことでお金は貰いませんよ(笑)。基本,助言なんかでお金は貰っていませんからね。コンサルテーションも,稼働が無ければ(すなわち,実際に交渉事や講演,調整,設計等で奔走しなければ)当然タダです。

 

基本,話は好きなんで。

 

だから,こういう相談は…全然Welcome!乃木坂のライブや舞台の合間や後なら,いくらでもできるし(笑)。

 

 

成功するのか,失敗するのかの僕なりの判断基準

 

で,相談されたら…話を聞いて,それをベースに判断するようにしているのですが…「お,いけるんじゃないかな?」って背中を押すのは,こんな人。

 

①今の仕事が好きで,会社を辞めたくない人

②金銭的な理由以外で,必然性を感じている人

③社長なりたい病じゃない人

④職業に偏見のない人

⑤会社の人が,会社の中で実現できるように動いてくれている人

⑥今,売れるものを持っていて,それが枯渇しない人

 

たぶん…ちょっと人と違う視点だと思う。

 

親目線なので…保守的な意見だけど,その中でも可能性を否定しないように心掛けている。もちろん,これら全部が必要というわけじゃなく,総合的に判断して一緒に考えています。

 

ポイントは…③と④,からの①

 

人の下に付くサラリーマンが嫌で(かっこ悪くて),やっぱ“社長”っていう響きが良いよなっていう人は,どうだろう…今の時代は難しいんじゃないかな?まずは顧客を無視しているか…見えてないよね。消費財を扱うなら消費者の大半はサラリーマンだし,企業相手でも話をするのは担当者。そこに目を向けて共感し,一緒に課題解決を考えていく方が成功確率は高くなるよね。

 

というか…そもそも職業や役割に偏見を持っていたら…この監視社会においては,どっかでボロが出て積むと思う。「俺は社長だぞ。偉いんだぞ!」とか,「何,お前…そんな仕事してるの?」って考えているのかって想像すると…感情にバイアスがかかるよね。

 

それに…カテゴライズ(分類)を職業でやってる奴は,世の中が見えていないし,多くの場合一流を目指していない。一流を目指して努力している人は,間違いなく“一流を目指しているかどうか”でカテゴライズする。職業じゃない。一流だからこそ共感できるところってあるからな(俺は,一流かどうかは知らないけど…そこは他社評価なので。少なくとも目指しているのは間違いない)。

 

どの職業にも凄い一流のプロはいる。テレビで見て衝撃受けたのは,空港にいる掃除のプロや,有楽町にいる靴磨き職人のプロ。

 

俺も…東京に行くこと多いので有楽町の靴磨きのプロのところで,靴磨いてほしいんだけど…そんなに良い靴持ってないから,会いに行けない。まだまだそんな身分じゃない。もっといい靴買った時に,失礼の無いようにその靴で行こうと思ってる。乃木坂メンバに対してもそうだけど…尊敬してたら軽はずみに会いに行けないよな。

 

で…職業に偏見が無く,別に起業でも何でもいいけど…何かしら合理的な理由があって独立せざるを得ないのなら,成功する確率が高くなると助言している。

 

次に①や⑤を確認する。つまり,一番身近にその人を見てきた周囲がどう見ているかを。その人が周囲に応援されているなら①や⑤になるし,結局SMAPと同じで…どこに行っても需要があるから安泰だと判断できる。金融機関や投資家の見解があれば,当然それも判断に入れる。もちろん融資条件含めて。

 

問題は①や⑤が無い場合。その時には,周囲に見る目が無くて「醜いアヒルの子」状態になっているのかを判断する。それは⑥で判断できる。

 

こんな感じで考えている。

 

 

会計の知識,法律の知識は自分で。

 

後は,会計の知識や法律の知識についての意見を聞く。スモールスタートするなら,そこは自分でやることを勧めている。経営コンサルタントなんかも絶対に入れないこと。とにかく最初だからこそ,そこに群がる“士業”の餌食にならないこと。

 

今はネットもあるし,創業支援してくれる公的機関もあるし…税金も年金も,ちゃんと処理してほしいわけだから税務署も年金事務所も最初は丁寧に教えてくれる。

 

ただ節税だけは税務署は教えてくれないので,本を買って読もうね。

 

“士業”に依頼するのは,そこそこ軌道に乗ってからでいい。そうしないと利益全部持ってかれるぞ!それに,金の管理を他人に任せると…小さい会社だからこそ起きるトラブルに巻き込まれる。持ち逃げされたぐらいじゃ警察も真剣に動かないからな。

 

 

いろんな人の意見を聞く

 

根拠ある自信があれば,唯我独尊,我が道を行けばいいけれど,周囲に助言を求めるのなら,その助言の確からしさ(信用できる度合い)をもとに判断したほうがいい。

 

起業に肯定的意見

・ただの自慢(成功者に聞くと多い)

・利用しようとしている(相手にどんな利益があるのかをよく考える。詐欺も含めて。)

・仲間を求めている

・相手に金が入る

・自分目線で考える

・判断する能力が無い

 

起業に否定的意見

・相手にマイナスになる(今の上司,差が付く友人)

・自分目線で考える

・判断する能力が無い

 

その助言の根底に,上記のようなものがあれば…それを差し引いて考えないといけない。結局,相手は誰を見ていて,その相手にどんなメリットがあるのかを見抜くことが重要だということ。金融機関や投資家が付いていてもね。債権譲渡なんかで追い込まれることもあるから。目の前のことだけで判断しないように。

 

敵は味方のふりをして近づいてくる(by小さな巨人)って言う,フレネミーってのもいるから。注意しないと。

 

ま,そういう意味では…僕に相談するのが一番だと思う。なんせ,きちんとした助言をしないと…「やっぱり乃木ヲタダメだな」って言われるから(笑)。それだけは避けないとな。間接的に乃木坂に迷惑がかかる(笑)。

 

利害関係はバッティングしないどころか…接点もないもんな。俺は乃木坂,相談者はビジネスの成功…見ている方向が全く違う(笑)。

 

でも,案外そういうのが一番いいんだよ。

 

 

BSCは必須アイテム

 

で。

 

信用できる意見の王道は,成功ストーリーを一緒に考えてくれて,できればBSC(バランススコアカード)のインフルエンスダイアグラムを創って,個々のパフォーマンスドライバー単位に重要成功要因とその実現可能性を評価し,リスクを定義する。

 

その上で,成功する条件と失敗する条件を比較するところまでが助言になる。要するに…KPIまでが助言。KGIは,誰にも分らないんだから。そういう意味では,成功するとか,失敗するとか…そういうKGIばかりで議論している人の話は…そもそも信用できないけどね。

 

まずはここまで…自力で理解してくれたら,起業相談もハイレベルな面白い議論ができるよ!

 

 

(おわり)