何度も空を見上げたなぁ。
夜空を見上げて、何度も何度も名前を呼んだなぁ。
繋がらないってわかっているのに、何度も電話をかけて、
留守番電話に何度もメッセージ入れて。
もしかしたら、電話だけは時空を超えて気持ちが繋がるんじゃないかって
妙な自信と錯覚で頭はいっぱい。・・・・笑
無我夢中で電話を鳴らしたあの日。
忙しくて、電話出られない時、電話できなかったことを気にもしなかったくせに、
もう2度と電話できないかと思うと、必死になって電話する。
アタシったら、つくづく勝手な生き物だわ・・・(°▽°)
アンタとのやりとり、ぜーんぶ鮮明に覚えてる。
たくさん話して、たくさん笑って、たくさん泣いて、たくさん語り合った10代。
ケンカの数も数知れず、でも、仲良いよねぇって、よく言われてた。
アンタが18歳で東京に出た時、私はいつも部屋で泣いてた。
声に出して泣いてた。
こんなに泣けるなんて思ってもなかったよ。
彼の部屋から目覚ましの爆音が鳴らなくなると思うとセーセーするかと思ってたのに、ケンカの相手がいなくなったせいか、なんだか拍子抜け。
それはきっとアンタも同じ。
決して寂しいなんて言葉はなかったけど、毎日私のPHSに電話してきて、
「この部屋、寒いわー」って。
もちろんボロボロアパートってこともあっただろうけど、
きっとその寒さは、寂しさなんだと今になって思う。
そのボロボロのアパートに何度も泊まりに行った。
就職活動で打ちひしがれるアタシを、何度も励ましてくれて。
お気に入りの曲を爆音で聴かせてくれた。
アンタはバイクでいろんなところへ連れて行ってくれた。
バイクに乗るのは後にも先にもあの時が初めてのアタシにとって
風を感じる日々だった。
お互いに夢を追いかけあって、応援しあって。
結婚してから、アンタは急にアタシと距離を置くようになった。
「いくら姉と弟とはいえ、義兄さんに失礼だ!」
そう言って、颯爽と歩き出した高輪口の交差点。
忘れもしない。
気遣いの塊だった弟。
大好きな弟。自慢の弟。でも今は亡き弟。
今日だけは、弟への思いを言葉にさせて下さい。
七夕に天の川を渡れるように、
命日だけは思いが届くような気がして・・・。
苦しみも悲しみ、イライラモヤモヤ、いろいろあるけれど、
どの感情も、生きていればこそ。
今日もありがとう。
元気もりもりYouTube(動画配信)