食卓に旬の食材が並ぶように、
リビングには季節の花を飾るようにしている。
子供たちが生まれて間もない頃から、
意識して欠かさないようにしてきた。
夏はひまわり、春はチューリップ、
クリスマスの頃はポインセチア、
その時々にお花屋さんで賑わっているお花や植木鉢を買ってくる。
花をたしなむほどの教養はないが、その昔育児書に書かれていた
「リビングに季節の花を」というフレーズを読んで以来、意識的になった気がする。
“食”を通じて心身の健康づくりをめざす「食育」のように、
花や緑に親しむことで、やさしさや美しさを感じる気持ちを育むことを「花育」というそうだ。
花と共にある生活は、母にも思わぬ副産物をもたらす。
片付けが苦手なやすバーン(私)にとって、花を飾るという行為は
自分の中の小さな小さな片付け魂に火を付ける。
片付けなきゃ、花が映えない。
そもそも片付けなきゃ、花を飾るスペースもないのだから。
６月に入り、紫陽花の季節がやってきた。
心とリビングがリセットされた我が家に、今年も紫陽花がやってきた。
紫陽花には雨がよく似合うと思っていたが、
６月に入り、穏やかな晴れの天気が続いている。
柔らかな日差しを浴びる紫陽花の花も、実に美しい。
中３男子にとって、部活動の集大成である総体を控え、
小学校時代に、図工の時間に作った札を添えてみた。
目標達成！！
昔の自分から今の自分へのエール。
母も全面的にバックアップできるよう、見守り、見届けたいと思う。
岡本家にやってきた23回目の紫陽花の季節。
来年のこの時期の紫陽花は、岡本家をどんな気持ちで見つめているだろうか。
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