夜。洗濯物を干していました。
___あっ!!!
ベランダに出たと同時に、母は思わず声を出してしまいました・・・。
「どうしたんですか?!」
突然の母の興奮した声に、背後から声が・・・。次女みーたんでした。
___オリオン座が、とっても綺麗でさ!もうそんな季節かーって思ってさ。
満点の星空。
その中に、くっきり浮かぶオリオン座。
眺めていると、胸が熱くなってきた。
____オリオン座見てるとさー、なんか泣けてくるんだよねー。
「え?右肩がなくなるからですか?」
___え?右肩、無くなるの?!(想定外の答えに面食らう母。)
「無くなるんですよ。あ、でもすぐの話じゃないですから大丈夫ですよ。
100年後とか、それ以上の後の話なんで、もしかしたら1000年後とかかもしれないし。
大丈夫です!母上が生きている間は、オリオン座には右肩ありますから。」
____ふーーーん。
「とは言っても、地球規模の話となると、何億年という歴史がある中で、100年なんて一瞬ですよね。」
_____確かに。
「100年が一瞬とか考えると、人間の存在ってホントにちっぽけだなぁーって思いますよね・・・。」
____ほんとだねぇ・・・。イライラとかモヤモヤとか、そんなことあったにしても、
地球規模で考えると、取るに足らないねぇ・・・。
「そうなんですよ。ちっちゃい、ちっちゃい。」
すると、次女みーたんが、後ろから抱きついてきた。
そして、二人で、空を見上げた。
なんだか清々しい気持ちになった。
___オリオン座の右肩がなくなるっていつ知ったの?
「小学校の教科書に書いてありますよ!」
・・・・( ̄∇ ̄)え?そうなの?!
娘の成長と、背中に感じる温かさに喜びを感じると同時に、
大きくなった娘が抱きついてくれたこの時間を、心の中で抱きしめた。
時よ、止まれ。
今年も、オリオン座が美しい季節が、やってきました。
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