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雨の日は、

空を見上げる。

 

晴れの日も、

空を見上げる。

 

あの人は元気かなー。とか

あの日の天気は良かったなー。とか。

 

 

毎朝

「いってらっしゃーい!」

見送る時も、

見えなくなった我が子の背中の余韻を噛み締めながら、

空を見上げて、想いを託す。

 

どうか無事に帰って来ますように。

見届けてやってください。と。

 

 

あの日の空は、

どんな気持ちで岡本家を見つめていたのだろうか。

 

 

▶︎山坂達者になりたい。

との思いを胸に、

ひたすら登ったこんぴらさん。

 

子供達を見送り、

村長を見送り、

(自分以外全員のタフネスが眩しい。)

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素敵マダムに支えられつつ(ヤスバーン限定。)

必死に登ったこんぴらさん。

 

 

その昔、

庶民が旅することがご法度とされていた江戸時代において

参拝だけは許されていたそうで、

こんぴら参りは、江戸の庶民の憧れだったそうな。

 

 

しあわせさん。こんぴらさん。

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今も昔も、どんな思いで、

延々と続く階段を踏みしめたのだろう。

 

 

少なくとも、ヤスバーンは、ヒーヒー言っていた。

 

 

まずいぞ、こりゃ、まずい。

 

 

果てしなく続く階段に、

滅入るのも自分、楽しむのも自分。

 

まるで人生そのもの。

 

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やがては訪れる終着点。
それが、時間なのか、距離なのか、場所なのか、
色々あるけれど、
いつ終わるか分からないからこそ、
何か楽しみや、やりがいを見出したもん勝ちに違いない。
(モチベーション上げる四十路ヤスバーン。)
 
 

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一人で登るもよし、みんなで登るもよし。
 
誰かと一緒に登っていると、
自分の小ささを感じる一方で、
人の力強さと頼もしさを感じる。
 
 
年齢なんて関係ない。
 
コーマルったら、
こんなにたくましくなって。
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小さく見えなくなる末っ子の背中は、
まさに未来を投影しているかのようで、
ヒーヒー言いながらも、少しワクワクする。
 
 
いつの間にか、自分が追い越されて、
気がつけば、遠く遠くに進みゆく若人たち。
まさに未来を拓くパイオニア!
 
これこそ明るい未来ではあるまいか!
(そうです。モチベーション上げております。)
 
 
ほら!
やったー!着いたわー!
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ほら!着いたって!
 
 
 
 
・・・シーン( ̄ー ̄
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老いも若きも、
どうやら、達成感と疲労感は表裏一体のようで。
 
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とはいえ、
ここまで到着できたことへの喜びと
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地上に戻って来た時の
かき氷の美味しさは、一生忘れまい。
 
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今日の鹿児島は、雨。
朝晩は涼しく、だいぶ秋めいてきた。
 
かき氷を食べるには、少し肌寒い。
 
 
しあわせさん、こんぴらさんは、盛夏のこと。
季節は移ろい、
今年も秋が始まろうとしている。
 
 
年の瀬も時間の問題だ。
 
 
時の流れは、早くて、儚い。
だから、尊い。
 

 

 

 

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