クリスマスイブの夜。
いよいよ明日はクリスマス。
サンタクロースがやってくる。
子供達のワクワクが止まらない日々が続いていた。
あれが欲しい!これが欲しい!
子供たちが年に1度、ワガママを言える日。
それが岡本家にとってのクリスマス。
クリスマスパーティーを終え、
サンタさんへのお手紙も大詰めを迎えていた。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141225/00/yasuyo0308/a9/82/j/o0800080013168699004.jpg?caw=800)
ところが、
今日になって突然、アイツの気持ちが変わった。
『ママ、プレゼントはいらない。』
次男セーマンだった。
驚いたアタシはたずねた。
『え?どうして?マフラーと手袋、欲しがってたじゃん!』
するとアイツから思いもよらない言葉が返ってきた。
『マフラーと手袋は、いつでもいい。
今はママの健康が欲しい。』
そう言って、アタシの手を握ってきた。
恥ずかしながら、
このところ、アタシの具合はいいとは言えなかった。
でも子供達の前ではいつもと変わらず振る舞っていたはずなのに。
…情けない。
アイツはアタシが思っている以上に
アタシのことを見ていた。
『サンタさんにお願いするプレゼントはないから、もう寝るね。おやすみなさい。』
そう言って、誰よりも早く休んだアイツ。
『じゃあ、それをお手紙に書かなくちゃ。』
先にベッドに向かった弟を見送り、
改めてペンを執ったのは、みーたんだった。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141225/00/yasuyo0308/cb/a2/j/o0800080013168699038.jpg?caw=800)
『サンタさんへ。
メリークリスマス!
ママに健康を。お願いします。』
電子手帳で調べながら、
次女みーたんが
必死に書いていたサンタさんへの手紙。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141225/00/yasuyo0308/05/e0/j/o0800080013168699097.jpg?caw=800)
たどたどしいアルファベットから滲む
アイツ達の気持ちが、アタシの心に痛いほど刺さる。
それなら私も、僕も、と広がり、
最終的に子供達5人全員の連名が記された
一枚の手紙。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141225/00/yasuyo0308/56/1c/j/o0800080013168727449.jpg?caw=800)
親の心子知らず。
子の心親知らず。
クリスマスをみんなで元気に笑顔で過ごす。
それがもしかしたら、
親はもちろんのこと、子供にとっても一番のプレゼントなのかもしれない。
そんな当たり前のことに気付かせてもらった2014年クリスマスイブの夜。
アタシ一人、リビングで、
サンタが来るのを待っています。
メリークリスマス。
素敵なクリスマスになりますように。
いよいよ明日はクリスマス。
サンタクロースがやってくる。
子供達のワクワクが止まらない日々が続いていた。
あれが欲しい!これが欲しい!
子供たちが年に1度、ワガママを言える日。
それが岡本家にとってのクリスマス。
クリスマスパーティーを終え、
サンタさんへのお手紙も大詰めを迎えていた。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141225/00/yasuyo0308/a9/82/j/o0800080013168699004.jpg?caw=800)
ところが、
今日になって突然、アイツの気持ちが変わった。
『ママ、プレゼントはいらない。』
次男セーマンだった。
驚いたアタシはたずねた。
『え?どうして?マフラーと手袋、欲しがってたじゃん!』
するとアイツから思いもよらない言葉が返ってきた。
『マフラーと手袋は、いつでもいい。
今はママの健康が欲しい。』
そう言って、アタシの手を握ってきた。
恥ずかしながら、
このところ、アタシの具合はいいとは言えなかった。
でも子供達の前ではいつもと変わらず振る舞っていたはずなのに。
…情けない。
アイツはアタシが思っている以上に
アタシのことを見ていた。
『サンタさんにお願いするプレゼントはないから、もう寝るね。おやすみなさい。』
そう言って、誰よりも早く休んだアイツ。
『じゃあ、それをお手紙に書かなくちゃ。』
先にベッドに向かった弟を見送り、
改めてペンを執ったのは、みーたんだった。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141225/00/yasuyo0308/cb/a2/j/o0800080013168699038.jpg?caw=800)
『サンタさんへ。
メリークリスマス!
ママに健康を。お願いします。』
電子手帳で調べながら、
次女みーたんが
必死に書いていたサンタさんへの手紙。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141225/00/yasuyo0308/05/e0/j/o0800080013168699097.jpg?caw=800)
たどたどしいアルファベットから滲む
アイツ達の気持ちが、アタシの心に痛いほど刺さる。
それなら私も、僕も、と広がり、
最終的に子供達5人全員の連名が記された
一枚の手紙。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20141225/00/yasuyo0308/56/1c/j/o0800080013168727449.jpg?caw=800)
親の心子知らず。
子の心親知らず。
クリスマスをみんなで元気に笑顔で過ごす。
それがもしかしたら、
親はもちろんのこと、子供にとっても一番のプレゼントなのかもしれない。
そんな当たり前のことに気付かせてもらった2014年クリスマスイブの夜。
アタシ一人、リビングで、
サンタが来るのを待っています。
メリークリスマス。
素敵なクリスマスになりますように。