順調な滑り出しだった。


2位から1位に躍り出た瞬間だった。


横並びの短距離走は
カーブで順位が確定するといっても
過言ではない。




第1コーナーの
カーブにさしかかった、
その時、



まさかの出来事だった。



突然



目の前から
アイツが消えた。






一瞬の出来事だった。



奇しくも
アイツの勇姿を見逃すまいと
岡本家が待ち受けていた場所。


そこは目の前に
第1コーナを臨んでいた。



後続走者に
瞬く間にもみくちゃにされる
アイツ。


手を伸ばせば届くのではないか

そんな場所で見守っていた。



いてもたってもいられなかった。


アイツの痛みが
突き刺さるように
伝わってくる。



岡本家応援団の
威勢のいいエールが



祈りに変わった。



『カンちゃーん。がんばれ。』

『カンちゃーん。立つんだ。』

『カンちゃーん。』


『カンちゃーーーーーん。』






一瞬の出来事なのに

とても長かった。




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