「智恵子 会いたい 話したい 無性に」
「お母さん 大元気で でっかい奴 沈めます。」
「実に喜びに勇んでおります。
小学校に通学する朝
「行って参ります」と言って
出かけたことを思い出します。
本当に嬉しさでいっぱいです。
では「行って参ります」
御機嫌よう。」
特攻隊員達の魂の絶筆。
いざ死を覚悟した人間は
長い文章を書けなくなるそうです。
明日死ぬ自分を受け入れ、
覚悟を決め、来るべき時を待つ。
三角兵舎と呼ばれる宿舎で
出陣を待ち、
手紙を書いたり、酒盛りをしたり
声高らかに歌ったり…
（三角兵舎）
皆が寝静まった頃、
人知れず
すすり泣く声も響いていたそうです。
皆で鳴らした平和の鐘。
優しく穏やかに鳴り響きました。
命をかけて日本を守ってくれた勇者達の
犠牲の上に
今の私たちの生活があることを
忘れちゃいかん、と改めて感じました。
訪れるたびに
日本人としての初心と誇りを
取り戻させてくれる場所です。
『今日、知覧特攻平和会館に行きました。
ここには特攻隊の人達の写真と名前や遺書、
戦争で使った飛行機などが展示されていました。
特攻隊の中には、恋人や妻
子どもがいる人もいて、
ある人はショックで
母乳が出なくなったりしたそうです。
私は特攻隊の人達がいたからこそ、
今生きていられるんだなと思いました。
悲しい気持ちになりましたが、
来て良かったです。
これから絶対に戦争をしたくないです』
（長女カンちゃんの日記より）