森田町長は全ての資料に目を通した後、
続けました。

『ここにいる白川さんも、前川さんとは
切っても切れない仲ですもんねぇ。

退職後は
前川さんに弟子入りするつもりで
包丁まで買ったのに。。

前川さんが亡くなられて
人生が変わりましたよ。

結局今、白川さんには
料理の道ではなく
副町長として
僕を支えてもらってますから。。』

・・・・・・?!

白川さんがっ?!

副町長にっ!?

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・・・・本当だ。

これまでと同じように、
当時の呼び名で電話でやりとりしていた白川課長。

退職して役場を離れたとばかり思っていた
白川さん。


驚く私に
白川副町長は言いました。

『そうなんですよ。岡本さん。
こういうことになりましてねぇ。
電話でも言いましたが、できることがありましたら、
何でも協力しますから。
何なりと言ってください。
いいもの作りましょう。』

ありがとうございますっ!

社長と本部長が見守る中、

予想をはるかに超え、
実りあるものとなった
南大隅町長と副町長との時間。

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レシピ本への想いを熱く語るヤッスバーンに
優しく耳を傾ける森田町長(右)と
白川副町長


南大隅町長と副町長の
力強い援護射撃に
このプロジェクトがまたひとつ大きく前に
進んだのであります。

積み木がひとつひとつ
つみあがっていく実感と
果たさねばならぬ責任と。

言いようのない緊張感が
35歳5人の子持ち
ヤスヨオカモトの双肩に走るのであります。

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ヤッスバーンからの資料を受け取る
森田町長


町長、副町長、
どうぞよろしくお願いいたします!

そして
このような席を設けていただき、
ありがとうございました。

ヤスヨオカモト、
最善を尽くし、全力で臨みます。

そう決意を新たに
社長室をあとにしたのであります。

ふと見上げた空のまぶしさ。、

人を想いあう心に光があるならば、
きっとこんな輝きを
放っているのかもしれない。

ホテルを出た私を
優しく照らした光。

天からか。
空からか。

私にとって
少しだけシェフと近づけた気がした
大きな一歩だったのです。