6月17日の午前中、家の外壁の一部の塗装の剥がれを補修するために、サンダーをかけていたとき。
1階と2階の間の帯の部分を、2mの脚立の最上段に乗って作業をしていた(本当は最上段には上ってはいけないことは知っていたが)。
ちょうど雨上がりで地面がぬかるんでいたため、脚立が少々傾いた。
サンダーの最後の部分で気持ちが緩んでいたせいもあって、変に踏ん張ろうとしたため脚立はさらに傾き、なんと真っ逆さまに転落。頭からレンガの上に落ちた。
落ちるときはけっこう冷静で、落ちたときにゴツンと音がしたのを僕も近くにいた奥さんも聞いた。
それでも頭は何ともなかったのだが、落ちるときに脚立の間に左足が引っ掛かったようで、左ひざ内側に痛みがあった。
しかし、せっかくやり始めた作業なので、痛みをこらえてまた脚立に上がり、サンダーを仕上げ、ついでにハケ塗りまで全てやり終えた。
その後じょじょに足の痛みが激しくなり、午後にはほとんど動かせなくなったので、仕方なしに翌日医者へ行くと、レントゲンを見て医者は、
「じん帯断裂です。今からギプスを巻きます。今日から一ヶ月松葉杖を使うように。明日、総合病院でMRIも撮ってきてください。」とのこと。
ということで、左足全体がギプスという不便な生活が始まった。
僕はギプスを巻くのははじめてで、鎖骨を折った時も腕をつっていただけだったので、最初ちょっとおもしろいなと思っていたのだが、実際に経験してみると4週間のギプス責めは苦痛以外の何ものでもなかった。
まず、座るのが不便。足を伸ばした状態で床に座るのはまあできるが、立つときが難しい。
椅子に座るのも不便。ギプスが腿まで来てるので、座ったときに左だけ硬いギプスが椅子に乗っかるのだ。ピアノのときや車の座席では特に苦労するし、トイレの便座に座ると体が傾く。
歩くのはもちろん不便。ギプス装着で痛みがなくなったので松葉杖を使わず生活をしていたのだが、つい病院でそのまま診察室に入ったらお医者さんからひどく叱られてしまった。
一番危なかったのは、階段を下りるとき。アキレス腱の辺りのギプス底が、階段に引っかかるのだ。最初の頃に2度ほど、それで階段から落ちそうになり、すんでのところで手すりにつかまり九死に一生(二生?)を得た。
入浴は、左足全体をビニールで覆い、シャワーで済ます。
二週間でギプスを一度外し、新しく巻き直した。
その頃になると、ギプスの中の膝裏あたりが痒くて、よく長い定規を差し込んで掻いていたので、取り外したときは天国のような開放感だった。
再ギプスは、1回目より隙間がなくきつかった。おまけに病院からの帰りに松葉杖を抱えていたら、まだギプスが固まりきってなかったのか、家に着いたら膝の部分がへこんでしまっており、さらにきつくなった。
三週間目に最後の検診。翌週ギプスを外すということで、ウキウキして病院後に買いものに出た。
実は、ギプスをして翌々日からは、バイクに乗って買い物など外出していた。左足は曲がらないのでステップボードに乗せっぱなしだが、運転に支障はなかったのだ。
ところが奥さんにADHDeb(ADHデブ)と言われてる僕は、注意欠陥多動性障害の本領発揮! 買い物の帰り、左足をステップに乗せず横に投げ出して乗っていたら、左に曲がった拍子に足が地面に当たり、足首を思いっきり引きずってしまったのだ。足がもげるかと思うほどの痛さだった。
ギプスで守られているとはいえ、靭帯の左側面がまたもや伸ばされ、それ以上にギプスのない足首を思いっきり捻ってしまった。「捻挫」だ。
幸い、腫れ上がるほどの症状ではなかったが、その後二日間ほどは松葉杖がないと歩けないほど痛みが続いた。
来週絶対にギプスを外してもらうためには、この痛みをこらえて普通に歩ける風を装い、お医者さんをごまかさなくてはいけない! やれるかな?