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 前回の<ご飯編>に次いで、今回は<スープとサラダ他>を紹介。

 再三言っているが、僕は“旅行とは非日常を味わうところ”だと思ってる。だから、そこで食べる料理も単に味が少し日本と違うなあって程度じゃあつまらない。味はもちろん、出てくる容器もその作り方もその国らしいインパクトが欲しい。ってことで、僕がよく食べるものがこれ!

 

 タイのスープはなんといってもトム・ヤム・クン(トムは煮る、ヤムは和える、クンは本当はグンでエビのこと)であろう。世界の三大スープの一つとしても超有名だし。

 不思議なのは三大スープと言いながら、トムヤムクン以外に、中国の「フカヒレスープ」、フランスの「ブイヤベース」、ウクライナの「ボルシチ」と4つあるのが現状。

 すっぱからいこのスープは、三大スープの中では好き嫌いが分かれる筆頭であろう。

 伝統的なトムヤム専用の鍋と炭火で料理されるスープはエビ以外のシーフードを入れてトムヤムタレ―(タレ―は海の意)と呼ばれるなど、他にもアレンジが利くが、やっぱりエビが一番だな。

 

 おもしろいスープがプラー・チョン・ペッ・サ(雷魚の姿煮)。雷魚を丸ごと油でカリカリに揚げたものが、魚の形の鍋に入れられ炭火で煮た状態で出てくるのでトムヤムクン同様タイらしいスタイルだ。ハーブや野菜で煮込んだ鍋の様なスープ料理で、雷魚の白身がスープの旨味をこれまた引き立たせる。

 僕はトムヤムクン用の鍋もプラーチョンペッサ用の鍋も買ってきて持っているが、残念ながら一度も使っていない。

 

 他にもおいしいスープはいっぱいあるが、ここでは以上。

 他のタイ料理紹介HPと大きく違うのは、僕自身が感じた、インパクトがあり非日常を感じられるメニューだけを紹介しているところ。

 次はサラダ。

 

 一番有名なのはヤムウンセン(ウンセンは春雨)。春雨に野菜とエビなどを和えてナンプラーとマナオで味付けしたもので、本物は辛い。辛いが癖になる一品だ。もちろん辛さは注文時に調節できるので頼めばよいが、全然辛さがないものはヤムウンセンらしくはない。

 

 さて、それ以上に辛いのが、タイの田舎イサーン地方から伝わったソムタムだ。これはまだ熟していない青いパパイヤを野菜のように線切りし、昔の日本でも使っていたゴマをつぶすときの容器に入れて、ナンプラーやマナオ、唐辛子等と共につき混ぜてつくる。これは辛い! というか、この料理から辛さを取ってはいけないのだ。

 ヤムウンセンは辛くなくてもヤムウンセンだが、ソムタムから辛さを取ったらソムタムではない!

 作るところを見せてもらうのもおもしろいよ。

 

 さて、スープやサラダ以外の料理では、グン・チェー・ナムプラー(チェーは浸すの意)もインパクトがすごい。いわゆる生エビのカルパッチョだ。エビの素材の旨味を感じられる通の一品。しかし、激辛すぎてこれを楽しめるのは一部の人だけだろうな。

 

 最後の二つは普通に食べやすい料理も紹介しておく。上記のインパクトの強い料理の間の箸休めとしていいかも。

 一つ目はプー・パッ・ポン・カリー(パッは炒める、ポンカリーはカレー粉)。カニと卵のカレー風味の炒めもので、味はまろやかで食べやすい。なんと、牛めしの松屋でも昨年や今年、期間限定メニューに加えているらしい?

 二つ目はガイ・パッ・メッ・マムアン(メッマムアンはカシューナッツ)。鶏肉と野菜とカシューナッツの炒めもの。これは日本人好みの一品。ただ、店によっては唐辛子がでかいまま入ってることがあるので、よけて食べるべし。

 

 次回、第3弾は“麵料理”です。