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 ハッピーバースデイ!サンキューソーマッチ!今日は僕の誕生日!(一人で言ってる?)

 

 僕は、サウジアラビアで働くことになった。

 サウジを内側から見たその様々な「魅力」の記録第9弾

 記念すべき誕生日の投稿は「砂漠のキャンプ編」

 

 サウジアラビアでキャンプ?って、なんかイメージわかないよね。しかし、こちらの人も、キャンプやバーベキュー、大好きなんです。ホームセンターやスーパーにも、キャンプ用品がたくさん売っています。今回は、サウジアラビア風の変わったキャンプを紹介します。

 

 僕も大好きなキャンプ。日本でキャンプっていうと、山の木立の中、川遊びをしながらキャンプなんてのを、毎年友人家族と行なってきた。フリーサイトキャンプもあるが、車で行くオートキャンプだと、10m四方の区切られたサイトにテントとターフを張り、車も停めるってのが多いかな。日中は、子供と思いっきり川で遊び、夜は、みんなでバーベキューをしながら火を囲んでゆっくり語り合うって最高の遊びだと思う。電源付きのサイトの時は、ライトはもちろん、冷蔵庫や扇風機も持ち込む。ボーイスカウトの経験がある僕は、昔は火の起こし方からキャンプスタイルまで、かなりのこだわりを持っていたが、家族連れになって、いかに快適に過ごすかというこだわりに変わっていった。近くの温泉に必ず行くのも、一つのイベントだ。

 

 そんなイメージで、サウジのキャンプを見ると、かなりのギャップを感じるだろう。

 まず、次のビデオを見てほしい。1月に行ってきたキャンプ場の様子である。 (※1月は最高気温20℃、最低気温9℃。ちなみに6月の今日は最高44℃、最低28℃)

 

 キングハーリド国際空港をさらに北上すると、「スママ・ナショナルパーク」があり、道の両側、もちろん砂漠の中に、たくさんのキャンプ場が出現する。そう、サウジでのキャンプは砂漠上でのキャンプなのだ。もちろん木立などないし川もない。あるわけない! 日本だと、冷を求めて夏のキャンプが当たり前だが、サウジでは夏にキャンプをしたら確実に干からびるだろう。だから、夏を避けて実施する。

 アラブの遊牧民族を“ベドウィン”と呼ぶが、サウジのキャンプは“ベドウィン・スタイル”なのだ。

 

 サウジでは、運動場サイズに区切られた巨大サイトを借り切る。サイト料は昼から翌朝10時までで1,700リアル(51,000円)。僕らが利用したサイトには、巨大テント(エアコン完備)が3張りあり、軽く50人は泊まれるだろう(寝袋などを各自持ち込み)。サイト内にはテントとは別に、憩いのスペースが2~3か所あり、他にもバレーコート、プロジェクターと巨大スクリーン(音響付)、バーベキューセットなどが完備。もちろん水場やトイレ、シャワーもある。サイトによっては、子供が遊ぶ巨大バルーンがあったりと、サイトのレイアウトは様々だ。

 

 着いたら、日本のように設営をせずともよいので、すぐに憩いスペースでリラックス。ダブルダッチをしたり、スクリーンを使って影絵クイズなんてのも楽しかった。

 

 その後、バーベキューをしていると、夜だというのに近くでバギーの集団が疾走していたので、僕らも借りることにした。電話で頼むと、係の人が2台、サイトにもってきてくれた。小学生の子供たちが乗るので、僕らは外へ走りに行かず、サイト内で利用したが、十分“疾走”できた。

 せっかくプロジェクターがあるので、映画鑑賞もした。ハリーポッターを流したら、子供たちは2時間、くぎ付けになった。

 

 そして、火を焚いてまったりできる吹き抜けテントで焼きマシュマロをやり、子供たちはそのあとエアコン付テントに入って人生ゲーム。大人はそのままそこで夜中まで会話を楽しんだ。

 

 翌朝は、朝食を取った後、チェックアウトまでダベりんぐやドッジビーに興じた。

 

 たいへん中身の濃い砂漠キャンプであった。