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(②の続き)

「子供たちに非日常をいかに楽しませられるか」というテーマで始まったこの旅行。

 遅延の為に深夜・・・ではなく、夜明け5時前に、ホテルにチェックインし240㎡の部屋で再開を祝い、眠りについた3家族。今日は一日バンコク市内観光。そして夜には寝台列車という日程だ。

第2日「バンコク市内観光」 

 朝は予定ではプールに入るつもりだったが、全面改装中で入れず、その分ゆっくり休んだ。

 

 11時にホテルをチェックアウト。市バスでサパーンタクシン駅へ。ここは、スカイトレインからチャオプラヤ河ボートへ接続しており、N家とはよく利用しているのだが、O家は初めてなので、今日はここから観光を兼ねて乗船。

 ※ここでは、旅行者用チケットと区間別チケットがあるが、区間で乗った方が半額で済む。ただし、船上の旗の色で船自体が区別されているので、よく確認すること。

 ※チャオプラヤ河の観光はおすすめである。今回は本流の定期路線だったが、初めての人はサパーンタクシンでロングテールボートをチャーターして、支流の、庶民の生活に密着したチャオプラヤをまわるのもおもしろい。

 

 ターチャーン(※ターというのは桟橋=船着場のこと)で下船。ここはWatプラケオ(エメラルド寺院)の前に出る。O家とN家を、バンコク旅行の定番でもあるWatプラケオに案内した後、うちの家族とN先生だけは何度も来ているため、川沿いのブッダストリートの散策をした。

 

 14時半、合流し、近くのカオサン通り(バックパッカーの聖地として有名)へ移動。夜はすごい人込みだが、まだ明るい時間帯なのですいており、2時間ほど歩き回った。女の子たちはドレッドヘアにしてくれる露店がお気に入り。そのやり方たるや目にもとまらぬ職人技だった。

 

 駅に行くには早いが、どこかに寄るには時間が足りない中途半端な時間だったので、タイ人が通勤に使っているセンセーブ運河ボートに乗船することにした。これはチャオプラヤの船とは違った醍醐味がある。船が進む際、すごい水しぶきが上がり、それを避けるために客が自分でひもを引っ張って水除けビニールを上げるのもおもしろい。

 

 繁華街真っただ中で下船し、ここからタクシーで、ホテルに寄って荷物を取り、駅へ移動する。30分ちょっとで行けるだろうと思ってたら、数台のタクシーに乗車拒否されてしまった。駅に近づきたくないというのだ。この時間帯、すごい渋滞らしい。寝台車出発まで2時間半。ちょっと不安になってきた。

 ようやく3台のタクシーを捕まえ、ホテルで荷物を受け取り、最後のタクシーが駅に着いたのは、出発1時間を切っていた。

 

 駅で夕食を買い込み、待ちに待った寝台車へと乗り込んだ。

 今回とったのは、韓国製の中央通路寝台車。本当は日本製の片側通路の個室式寝台車がよかったのだが、出発時間と到着時間を考えた時、これが最適だったからだ。

 これはこれでとても楽しかった。

 きれいな夜景の中、出発を楽しみ、夕食を楽しんだ後、各車両に一人ずついる係員に声をかけると、座席を2段ベッドへと変化させてくれた。子供たちは、上ベッドから隣のベッドに猿のように渡り歩きながら様変わりした車両を楽しんでいた。

 

 

 僕は、カーテンを引き、その雑踏から身を引き(うまい!)、窓から夜景を楽しんでいたが、すぐに上から横から手や顔がのぞき込んできて、ゆったりできたのはずいぶんあとになってからだった。

 子供たちもそのうち静かになり、今度こそゆっくりと夜景を楽しんでいると、窓を通り過ぎる雑踏と光が、今日一日の疲れを癒してくれるとともに、明日からの旅の始まりを期待させ、快適な眠りへといざなってくれた。  (④につづく)