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(①の続き)

「子供たちに非日常をいかに楽しませられるか」というテーマで始まったこの旅行。

 前日、うちの家族だけ先に入国し、夜に友人たちが遅れて到着する予定だったのに、なんと!

第1日「2大タラード散策」 ※友人たちが到着する本日を第1日とカウントしている

 朝は9時半にいったんチェックアウト。今夜ここに泊まるときは、3家族一緒に240㎡の3ベッドルームに泊まるからだ。

 うちの荷物はロビーで預かってもらい、ホテルの送迎用トゥクトゥクでパッポン通りまで送ってもらい、ここから市バスでバンコク中央駅へ。

 

 ここで、明日の夜初のチェンマイ駅行き寝台列車を13人分予約した。寝台席は上部寝台と下部寝台では価格が違う。上のがおもしろそうだが、窓があるのは下だけだ。無事に全員分のチケットをゲットし、一番の目的は無事果たせた。

 

 みんなが到着前の今日一日は、二つのマーケットをまわる。

 10時半、駅からヤワラート(中華街)に向かって歩き出した。Watトライミット(黄金仏寺院)に寄り、ヤワラートの入り口を示す大きな中華街門をくぐり、ヤワラート通りへ。

 

 この日は日曜日。平日には出ていない露店が所狭しと出ていた。一番の繁華街は、クロントムセンターの東を走る通りと、南を走るソイ(小路)だ。特にソイは、人をかき分けながら進むほど。

 

 2時間歩き回ったのでさすがに疲れ、公共交通機関移動を断念し、タクシーに乗って次の目的地チャトチャック・ウィークエンドマーケットへ。ここは、バンコク最大マーケットでありながら、土日のみの開催なので、なかなか来ることができなかった場所。僕自身も18年ぶりになる。昔は、だだっ広い広場に露店がぎっしりと並んでいたが…。

 まずは、となりのJJモールのフードコートで体を冷やしながら昼食をとった。ヤワラートで、ジュースやアイスをたらふく食べた小5の息子は、「暑くて食欲がない」と言いながら、涼しいところで一気に回復。一人分をペロリと食べて、僕の分まで侵食してきた。

 

 CWMは、大きく様変わりをしていた。複数の入り口には門がしっかりと付き、広場だった場所には立派な建物が建てられ、売っている種類別に8つのゾーンに区画化された巨大市場に様変わりしていた。その数8000軒? その変わりように少々寂しさは感じつつも、ペットまで売っている巨大マーケットにすぐのめり込んで、またも2時間近く歩き回った。

 最後は座り込む僕と息子を置いて、奥さんだけが、お土産を買うために歩き回っていた。

 

 16時過ぎ、僕の大学時代の友人が、大企業のタイ支社長として、バンコクの7つの系列会社をまとめているので、彼に会うため、スカイトレインで待ち合わせ場所へ。

 彼は運転手付きの高級車で迎えに来てくれ、日本レストランで食事をし、彼のマンションに寄りお茶した後、エアポートレールリンクのマッカサン駅まで送ってくれた。

 

 さて、あとは、エアポートまで20分。22時前に到着予定の友人2家族を待つだけだ。期待でワクワクしながら、僕らは空港へ向かった。

 

 空港に着いてすぐに発着便の電光掲示板を見た。すると、見慣れない文字が!

「Indef.Dlayed」

 えっ、どういうこと? すぐにサービスカウンターへ聞きに行ったが、「情報がない」と言われ、理由がわからない。

 「Dlayed」「遅延」だ。でも、その前の単語は、検索しても分からない。

不定?無期限?

 その後もカウンターへ何度も聞きに行ったが、答えは同じ。来るのか来ないのかもわからないという。

 楽しみにしていた彼らとの出会いや、明日からの冒険旅はどうなるのか? この旅のツアーコンダクターとしても、すごく不安になった。

 僕らは、いつ変わるやも知れぬ電光掲示板を凝視しながら、不安の中でずっと待ち続けた。

 

 深夜1時過ぎ、奥さんと僕が順に動向を見守りつつ、息子を寝かしながら仮眠をとることにした。

 

 2時過ぎに、やっとカウンターで情報をもらった。上海で、昨日僕らも出会った「かみなり」のため遅延をしていたようで、現在はこちらに向かって飛んでいるとのこと。その後少しして、電光掲示板の文字が「Dlayed」に変わった。

 そして3時半、待ちに待った「Landed」の文字に!!!

 

 あと1時間で空が明るくなり始める4時過ぎ、税関出口から出てくる2家族の姿が!!!

この時の喜びは文章に表し切れないものであった・・・。

 

 感動の再会のあと、ホテルへ。

せっかくとった240㎡の部屋なのに、寝るのは2時間半ほどとなってしまったが、その時の気分は、全てのトラブルが許せるほど寛容だったのは言うまでもない。

 

 長い一日だったが、明日からの旅のワクワクになかなか眠れなかった・・・ということはなく、すぐ眠りに落ちたのだった。

(③に続く)