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 以前、ネットに、「平行四辺形を書けと言われて長方形を書いたら×を付けられた」っていう記事が出ていた。「あれ、これって僕の子供の時のこと?」って思ったほど、投稿者の性格が自分に似ていた。ひねくれてるとこ? いやいやそうじゃなくて・・・。

 小学校の5年生の頃にテストで「平行四辺形」を書けという問題が出た。
 少々ひねくれていた僕は、退屈な問題出してんじゃねーよ、と「長方形」を書いて提出した。
 学校の先生が求めている解答とは違っていることはわかっていた。
 小さい頃は算数の問題で“面白い見方”ができたときに、父や塾の先生はとても褒めてくれた。
 なので、そういう見方もあるよね、と“共感してくれること”を学校の先生にも期待していた。
 答案が返ってきて×が付いていたので、僕は先生のもとへ行き説明を求めた。
 「平行四辺形としての定義は満たしてますよね」と。
 「でもこれは長方形だよね」と先生は言った。
 分かり合えない悲しさを感じ、僕は自分の席へ戻った。
 定義として正しいかという基準と、先生が求める解答の基準が違っているということなんだな。
 小学校の頃の自分が正しかったとは思わないけれど、モヤモヤとした気持ちは今でも残る。


 これを×にしちゃう先生って、教科指導上はもちろん、生徒指導上でもダメ教師である。

この青年?も言ってるように、この子(青年が5年生のとき)はわかってやってる。

定義では正しいのだ。平行四辺形>長方形だから

 先生はそれがわかってるのかわかってないのか、そのことをこの子と議論をしていない。これが一番ダメ。

 さらに、この子はひねているわけではなく、人と違う答えを常に求めているのだ(ここが僕と似てるとこ=これをひねていると人は言う?)。そしてそれを周りの大人に見せて反応を見たいのだ。

 じゃあ、こういうこましゃくれた子に対して、教師側のとるべき手だては・・・

 

 ここでは「なるほど!よく考えたな。じゃあ確認だ。なぜこれが平行四辺形と言える?」と定義をしっかり言わせて確認しつつ、〇にすべきだ。そして、こういう子には、別の場面で、教師の知識を見せつけてギャフンと言わせて、こちらに心酔させてやりたい。

 こういうタイプは、周りを見るのが得意なので、教師のふところと知識の深さを感じさせてやることで、教師側に取り込み、クラスのリーダーとして育てていく方が、この子のためにもクラスのためにもずっといい。


 とにかく、生徒指導上やりにくい児童生徒とは、まず“共感”し合うことが大切。

「この人とはわかり合えない」と子どもに思われたとしたら、教師は負けである。