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ステージ・マーチング3曲+ドラムドリル

 吹奏楽部顧問としては、コンテストでは中部9県の中でトップなど、いろいろ足跡を残してきたが、僕はもともとコンクール系など純粋に音楽ってのより、お祭り的な文化祭や予餞会での演奏のが性に合っている。

 そんな僕にとって、我が県に国体がきたときは、最高の年だった。いつもの学校の行事をこなしながら、市が担当する聖火リレーや競技の式典での4つの大きな舞台を与えられたからだ。その忙しさに文句を言う先生もいたが、僕は独身でもあり、ぜひここでしかできないことをしたいと思い、「マーチング」にチャレンジすることにした。

 といっても、僕自身、マーチングの知識はいっさいなく、うちの市内中学校でも取り組んでいるところはなく、小学校でも運動会で少し歩いて演奏するくらい。そこで、全国大会に何度か出場しているA高校へ進学した生徒を呼び、マーチングの基礎を一から教えてもらった。そこでステップにもいろいろあることを初めて知り、選曲やマーチングの“設計図”(正式な呼び名を知らない)の書き方も学んだ。

 運動場などで行うフィールド・マーチング、体育館で行うフロア・マーチング(これは上から見られることを想定してつくられる)、舞台上で行うステージ・マーチングなど、行う場所や見る人の位置関係でいろいろなスタイルがあることも知った。

 国体の本番は、市役所前の駐車場スペースを使って、炬火リレーの出発式での発表なので、それに合わせたものになるよう、一人一人の歩く位置をリズムに合わせて考え、設計図を書き上げた。子どもたちも僕と同様、ステップのやり方から学び、3つの曲を暗譜し、そして設計図に合わせて歩く位置を覚えた。

 

 練習は、場所の確保が大変だった。広い場所なのはもちろん、地面に印をつけなければならないからだ。そこで、中庭に、初めこそチョークでつけていたが、毎日のことなのでそのうち内緒でペンキで書いてしまった。その上、他の部活のランニングの邪魔になるなど使えないときは、校舎の屋上を練習場所にしてしまった。自分が校長でも許可しないと思う場所だが、当時の先生方は見て見ぬふりをしてくださってた?

 

 10月の国体本番はうまくいったが、校内の生徒にも見て聴いてもらいたいと思い、11月の文化祭だと体育館の舞台が狭すぎるので、2月に市のホールで行う予餞会で披露することにし、ステージマーチングとして再調整をしたものがこの動画。3曲のマーチングと1曲のドラムドリルの構成でできている。

 僕や子どもたちの、最初で最後のマーチング・チャレンジ。今ではいい思い出です。