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こんにちは!
地下空港の伊藤靖朗(いとうやすろう)です。

写真は高円寺のampっていうコーヒーand豆屋でアイスコーヒーを頂いているの図。


さてさて、

2つの作品作りを終えて、未来のことを考える日々ですが、そんな中、久しぶりに映画『レ・ミゼラブル』を観ました。

まあ、何年か前の映画館でも号泣からの号泣からの号泣。挙げ句の果てに大事なメガネを劇場にポトリと落として失くす事態になったわけですが、(次の日、回収しましたが)、それ以来の今回も、やはりボロボロ泣きました。

素晴らしい俳優たちの演技、素晴らしい音楽、素晴らしい美術や衣装、そしてなにより、素晴らしい物語。その根本に、強烈で普遍的なテーマがある。

それらの素晴らしさがすべてを引き寄せる。敬愛する俳優ヒュー・ジャックマンはもちろんだけど、アン・ハザウェイも良い、それからエディ・レッドメインがまた良い。

エディ・レッドメイン、演技が深く誠実で、声も美しく歌も良い。叩き上げのミュージカル俳優というわけではないが、溢れ出る品と知性、そして優しさが素晴らしい。相当な学のある人とお見受けします。

さて、レミゼのテーマについて。

このミュージカルのテーマは本当に明確で、素晴らしい。

もちろん、演劇がテーマを押し付けるプロパガンダになってはいけない、これは現代の演劇人たちの基礎的な認識だと思います。

されど一方で、いかなる表現も、表現であると認識される以上、思想や主張を内包します。それは、何を表現しないか、ということも含めて。

このレ・ミゼラブルは、キリスト教の中で語られる神の愛、がテーマになっていると感じます。貧困や憎悪や体制のもたらす苦しみの中で、愛という概念が、人々を救い導き得る、と考え、それを描写する。

ネタバレ気味なので、まだ未見の方はちょっと飛ばしてもらいたいのですが、

Love another person is to see the face of God 

という台詞(歌詞)が最後の最後に歌われます。これが、ミュージカル・レミゼの主題であり、強烈な礎。自分はキリスト教徒ではないけれど、この考え方に深く感動します。

これが、ジャンバルジャンの行動や物語の中で実践され、たとえ彼の命が潰えようとも、彼より愛を与えられた人々の中でまた響いてゆくのだ、と物語は伝えています。だから、最後に主題を歌っちゃってももう全然OK、というか感動がさらに高まりますね。⭐️(T_T)⭐️

その、一言の志を体現しようと、ヒューさまも、アン・ハザウェイも、文字通り身を粉にして苦しみを引き受けている。余念が何もない。ただ作品のことだけをひたすら誠実に追い求めている。これが、世界レベルの一流なのだなあ、とつくづく感じますね。

さて、新たな作品を創り出す時期。
僕も、頑張らねば!!