沖縄から未来を考える2  | くじらぐもびより

沖縄から未来を考える2 

 先日、3月6日(金)18時半から12月に9日間、2月に4日間

沖縄の辺野古に滞在し、カヌーチームで海での抗議活動にも参加した

中島和也さんの報告会を行いました。


内容詳細

①DVD上映「速報 辺野古のたたかい」(18:30~19:20)

菅原文太さんの生前最後のメッセージ全文も記録されています。 


②現地報告 中島和也さん(19:30~20:30)

③意見交換


参加費:飲み物代として500円

    *現地活動へのカンパも歓迎!



以下 中島さんのコメントを原文のまま記載いたします。


珊瑚礁の海と亜熱帯の森。

その美しい自然で多くの人を魅了している沖縄。

しかし、そこに暮らす人々の苦しみを

本土の私たちは知らないままに見過ごしてきているように思います。


今、沖縄北部の辺野古に、貴重な珊瑚礁の海を埋め立て、

新しい米軍基地が建設されようとしています。

その建設には沖縄の80%の人が反対しているのですが、

政府はその声を聞こうとせずに建設を強行しようとしています。

現地での抗議行動を、機動隊や海上保安庁を使って、

時には暴力的に阻止し続けています。


新基地の建設は、沖縄だけの問題ではありません。

その建設費の3500億円は日本政府が拠出します。私たちの税金です。

そして、もしその基地ができてしまったら、

そこから米軍が実際に戦地へ行き、多くの殺戮が行われてしまう可能性があります。

つまり、私たちがその戦争に加担するという構図ができてしまうのです。


また、住民のほとんどが反対しているにもかかわらず

それを強行するということを許してしまうと、

そのような国の横暴で誰かが苦しみを受けるということが、

今後もいつ、どこで起こってもおかしくないという

社会を作ってしまうことになります。


沖縄の歴史と現状を通じて、

次の世代にどんな未来を残して行くのかを

みなで考える場にしたいと企画いたしました。


沖縄から未来を考える


 みんないろいろ忙しい中、30人ちょっとの人たちが集まって

くれました。

最初に流したDVDでは、沖縄の去年の知事選の候補者の二人の

演説や菅原文太さんのメッセージが含まれていました。

菅原文太さんのメッセージも心に残るところがたくさんありました。

・・・・・略 
プロでない私が言うんだから、あてになるのかならないのかは分かりません
けど、政治の役割はふたつあります。ひとつは、国民を飢えさせないこと、
安全な食べ物を食べさせること。
もう一つは、これが最も大事です。絶対に戦争をしないこと!
私が小学校の頃、戦国(軍国)少年でした。小学校、なんで
ゲートルを
巻いて、戦闘帽を被って、竹槍持たされたのか、今振り返ると、本当に
笑止千万です。
もう二度と、ああいう経験は子どもたちに、子どもたちだけじゃない、大学生も
雨のなかを、大勢の将来大事な大学生が戦地へ運ばれて、半数が帰って
こなかった。
今の政府と、本土の政府ですよ、仲井眞知事は、まさに戦争が起きること、
戦争をすることを前提に、沖縄を考えていた。
前知事は、今、最も危険な政権と手を結んだ。
沖縄の人々を裏切り、公約を反故にして、辺野古を売り渡した。
古い映画だけど、『仁義なき戦い』に、その流れに言うと
仁義なき戦い』の裏切り者の山守(やまもり)、覚えてらっしゃらない方も
いるかな? 覚えてるかー?
映画の最後で、「山守さん、弾はまだ残っとるがよ。一発残っとるがよ。」
というセリフをぶつけた。
その伝でいくと、「仲井眞さん、弾はまだ一発残っとるがよ。」
と、ぶつけてやりたい。
沖縄の風土も、本土の風土も、海も山も空気も風も、すべて
国家のものではありません。
そこに住んでいる人たちのものです。
辺野古もしかり!
勝手に他国へ売り飛ばさないでくれ。
まあそうは言っても、アメリカにも、良心厚い人々はいます。
中国にもいる。韓国にもいる。
その良心ある人々は、国が違え、同じ人間だ。
みな、手を結び合おうよ。・・・・・・・略

 
 この2ヵ月後に菅原さんは天へと旅立ったそうです。
きちんと自分の想いを言葉にできるってかっこいいな、と思います。


 そして、中島和也さんこと、かずぼーの写真とお話。
国が進めることを前提にしていることにひるまず一生懸命、
想いと体で座り込みと対話とカヌーをこいで表現している
人たちの姿を知りました。
戦争を知っているからこそ、絶対に戦争はだめ、という
凛とした80歳のおばあちゃんの表情も心に残っています。

 かずぼーが辺野古に行くきっかけとなったり、私が沖縄のことを
もっと知りたい、と強く思うきっかけとなった、沖縄の現状を端的に
表している『標的の村』という映画があります。
ぜひ、たくさんの方にも観てもらいたい、と思っています。

 座り込みやカヌーの抗議行動をしている方たちにもいろいろな
圧力がかかっています。 
沖縄のことを知ることは日本を知っていくことにもつながる、とも
感じています。

 いろいろな立場があって、想いがあって、少数派であっても
それぞれ声をあげられる世の中を作っていかなくちゃ、とも思います。

 またこんな会を持てたらいいな。