さてさて、本日は工事最終日。

 

朝から鍵が無くてな~

やらかした

 

昨日までは、やる事が見えていたのですが、

今日は何処を修理するのか不明。

 

同じ漏水修繕と言っても結構な当たり外れがあるので、

何となくドキドキしますね~。

 

とりあえず朝礼後は指示待ちで待機。

ひま…

 

こんな時間があるなら診療所の宅内漏水を直したいよ。

しかしまあ闇雲に動き回るわけにもいかないので待機。

 

実際勝手もわからない石川県内で、それも我々と同じように来たばかりで、

屈強な集団を統率して指示を出さなければいけない水道局の人たちも大変です。

 

ワカルヨ。

 

で10時ころに指示が来て、今日も市内の道路を掘りました。

この辺りは先週位に水道が復旧し使用可能になっているそうで、まだ直りきっていない箇所をピンポイントで修理することに。

 

 

とにかく多かったのですが、輪島市内の古い水道管は東京では使わない

謎規格のものを使っている場合が多く、大抵そのあたりが原因になっていることが多々あるような気がする。

 

で、ここもそれが使ってありまして

作業中に突如引っこ抜けました。

 

だって接着剤を使って無さそうなんだもの。

よくわかんないけど。

 

ウチが引っかけたんじゃ無いヨ。

 

当然の事ながら、そりゃもうスゲー勢いで水が噴き出し

あっという間に水没。

 

 

いちいち断っている余裕も無いし、緊急断水。

その後、各家庭に現在一時的に水が止まってしまっている事を説明に周りました。

 

が、奥のほうのお宅のお爺さんがスンゲー剣幕で怒鳴り込んできて、

『洗濯してる途中にいきなり止めやがって、とにかくすぐにウチだけでも水出せ!』

って、言われました。

 

わかるよ。色々と。

大変だったでしょうし。

災難だったでしょうし。

 

やっとね、元の通りお風呂も入れるようになった矢先だろうしさ。

 

でもねえ、あんなに怒鳴られるような事したのかなオレたち。

未だ水が出ない2軒隣の水道を直していたんですけどね~。

何でしょうね。

人間って怖いですね。

 

奥様らしき方からは大変ですけど頑張ってくださいと言われました。

あなたこそ頑張って下さい。

 

 

何だかね~

横柄な人って長生きするんですね~

知らんけど。

 

しかし修繕は続けます。

それが仕事だから。

 

そう言えば昨日

地元の市役所から電話が来て、

『道路のL形側溝 ※道路の端っこにある雨水が流れるところ に勾配が逆の所があって、少しだけ水が溜まり苦情が出てしまってしるので補修してほしい。』

との相談を頂きました。

 

もちろん仕事なので快諾しましたが、

道路の端っこにちょこッとだけ水が溜まる…

 

それがどうしたよ!

誰か困るのかそれ?

晴れれば直ぐ乾くよそんなの。

ここに来て街を見てみろよ。

 

何処のどいつがそんな事言って市役所に苦情を出してるのだろうか。

まあどうせそれも爺さんだろうな。

 

と、少しだけ思いました。

 

 

兎にも角にも完了。

 

二カ月ぶりに水道が使えるようになったお宅のお婆さんに説明をして良かったですねと伝えて泣かれた。

 

そしたら『これ皆さんで飲んでくださいありがとう』と..

 

ファイト一発ですよ。

 

気を遣わないで下さいって言っても、

『私の気持ちが収まらないから受け取って!』

と言われ、

 

本当ね、涙が出てくる。

 

お婆ちゃん良かったね。

 

そして撤収。

 

道路を掘る水道屋は何しろ道具が多い。

多すぎ。

全部重いし。

 

これで完全撤収なので片付けて、

寄付してもらった材料は後続部隊の為に倉庫へ。

 

数日間、輪島に置き去りにしていた重機や車両も当然今日は和倉温泉まで帰ります。

 

さらば我が輪島。

別に故郷でも何でも無いんだけど...

まだまだやり足りない気持ちでいっぱいです。

 

輪島市に何世帯のお宅があるのかは知りませんが、

我々が一週間かけて直したお宅はたったの9軒。

 

こりゃあ大変だよ。

まだまだ掛かりそう。

 

通い慣れた能登路を見納めつつ南下。

重い重機を積み込んだトラックを先頭に恐怖のデコボコ道を走りつつ感慨にふけりました。

 

肉体的にも精神的にも本当に辛かった。

そして寒かった。

 

ありがとうと言われたり感謝されることが一番辛かった。

何故なら東京は何とも無いから。

 

僕らには帰る家が普通にあるから。

ちっとも困ってないから。

 

道路がチョット濡れるだけで苦情を出すような人がいる場所に住んでいるからね。

 

アホかよ。

 

 

とか何とか思いつつ

宿に戻り速攻で入浴。

 

今夜は食事の支度をしなくても良いので、

待望の宿飯をさっそく試食。

昨日のぶり大根をカレーに変身させた、ぶり大根風カレーと、麻婆豆腐。

 

 

美味しすぎる。

全米も泣くレベル。

僕も泣く。

犬のクーちゃんも鳴く。

 

まだ続くよ♪

 

 

さてさて、本日は細やかながらお疲れ様会を開催しました。

 

和倉温泉に到着した日から気になっていた、断水中なのに開店している【白木屋和倉温泉店】

 

毎晩のように晩酌はしていたのですが、

さすがに不謹慎な気がして最終日まで敷居を跨げませんでしたが、今夜は最終日。

 

徒歩で散策しつつ白木屋へ。

源泉のとこライトアップされていて綺麗。

 

でもゴーストタウンと化している。

 

徒歩90秒位で店に到着。

 

店内に入ると

 

全ての疑問を氷解させる

紙コップ&紙皿。

 

トイレはいつもの人力注入方式。

 

気さくな店員のお姉さんにお話を聞くと、

地震の翌日1月2日から営業を続けているとの事。

 

凄いというか、とんでもなくありがたいのでは。

 

やっぱね、ジャンクフードは美味しいわけですよ。

 

僕が毎日大量に握ったお握りも、寒い被災地で食べる熱々の豚汁も、同じ部屋に集まり皆で食べる圧力鍋で作ったカレーも、宿の人が無理して作っていてくれる絶品無料宿飯も、

 

そりゃあもう二度と味わう事が出来ない位美味しいんだけども、

 

白木屋のピザとかフライドポテトとかね、

次元が違うレベルで美味しい。

 

文明開化このかた、

身体に悪いと言われる物ほど美味しいのです。

 

最近は米ばっかり食べてたし。

一人一日2.5合ね。

 

雨にもマケない為には4合なんだけどそんなに食えないから2.5合ね。

 

結果的に雨には負けっぱなしだったけどね。

 

ってな事を終えて、本日も無事終了。

 

明日は金沢のリース屋さんに重機とトラックを返却しつつ

帰るだに。

 

誰が何を言おうとも帰るよ。

帰るっつたら帰る!!

 

仕事してるとこんなの送られて来るんだよ。

 

まだ孫の顔見てないし!