江波戸哲夫 「集団左遷」


社内で無能の烙印を押された五十人がひとつの部署に集められた。

三有不動産首都圏特販部。

その本部長を命じられたのが、篠田洋だった。

不動産不況の中、売り捌けるはずのない物件と到底不可能な販売目標を押し付けられ、解雇の瀬戸際にまで追い込まれた五十人を守れるか。

篠田の絶望的な闘いが始まった !