篠田節子 「夏の災厄」

平凡な郊外の町に、災は舞い降りた。

熱に浮かされ、痙攣を起こしながら倒れる住民が続出、日本脳炎と診断された。

撲滅されたはずの伝染病がなぜ今頃蔓延するのか ?

保健センターの職員による感染防止と原因究明は、後手に回る行政の対応や大学病院の圧力に難航。

その間にもウイルスは住人の肉体と精神を蝕み続けーーー。

20年も前から現代生活の脆さに警鐘を鳴らしていた戦慄のパンデミック・ミステリ !