洗濯物が溜まったので仕方なく洗濯して、掃除もしました。

 そのあと、安房直子著「さんしょっ子」を読み返しました。児童文学です。

 内容は、大体こんな感じ。

 さんしょっ子は、さんしょうの木に住む精霊。

 その木は、貧しいお百姓の娘、すずなの家の畑に生えていた。

 すずなは、茶店の三太郎と良く遊んでいた。

 さんしょっ子は、三太郎に好意を持っていた。

 さんしょっ子はお手玉が好きで、すずながお手玉をやっているのを良く見ていた。

 さんしょっ子は、すずなのお手玉を少しづつくすねていた。

 月日が経ち、三太郎もすずなも大人になった。

 村人達は、そのうちすずなは茶店の嫁さんになるだろうと思っていた。

 ところがすずなは、となり村の大金持ちの家へお嫁にもらわれてしまった。

 三太郎の家は日に日に貧乏になり、店に出す団子の材料である小豆が底をついてしまった。

 さんしょっ子は、すずなからくすねたお手玉を、三太郎のところへそっと届けた。

 茶店の女将さんは、福の神が届けてくれたと思い、そのお手玉をばらして中の小豆を使って団子を作り、店に出した。

 小豆は不思議と減ることはなかった。

 その後、さんしょっ子は三太郎のところへ遊びに行ったが、キツネに騙されていると勘違いした三太郎に追い返されてしまった。

 さんしょっ子は風になり、もう二度と戻ってこられない程の遠い場所に行ってしまった。

 すずなの家のさんしょうの木は朽ち果て、それを見た茶店の女将さんは、木の一部を持って帰り、すりこぎを作った。

 こうしてさんしょうの木は、最後に一本のすりこぎになってしまったのです。
 

 この登場人物の中で幸せなのは誰でしょうか。すずなはお金持ちの家へお嫁にもらわれていきましたが、必ずしもそれが幸せとは限らないでしょう。それと、幼馴染みであるすずなを取られてしまった三太郎の哀しみ、何よりさんしょっ子の寂しさ。

 さんしょっ子とすずながお手玉をやるときに歌っていた内容も妙に印象的です。

 ひとりでさびし ふたりでまいりましょう

 見わぁたすかぎり よめ菜にたんぼ

 妹のすきな むらさきすみれ

 菜の花さいた やさしいちょうちょ

 九つ米屋 十までまねく


 ワタクシは男なのでお手玉をやったことが無いし分からないのですが、お手玉の歌で、こーゆー歌があるんでしょーか。どことなく寂しい歌ですね。

 百人百様の解釈があるんでしょうけど、本当の幸福の難しさ、人生の辛さ、悲しさ、生きずらさ、その全てがこの短編に収められている気がします。


恒例音楽話し

人間失格
人間椅子

 今から25年程前、いかすバンド天国(通称イカ天)という深夜のテレビ番組がありました。放送日が土曜日の深夜ということもあって、当時交際していた彼女とレジャーホテルで毎週観てました。この、「人間椅子」というバンドもこの番組で評価され、後にメジャーデビューを果たします。

 このバンドは、純文学に影響されて作られた詩を、ハードーロックなアレンジで歌ってしまっているところに眼目があります。例えば曲のタイトルを見てみますと、「桜の森の満開の下」「人間失格」ってな具合です。詩の内容で面白いのは「人間失格」でしょうか。

 詩の一節です。

 崩れた世界のはざ間から
 自意識過剰があざ嗤う
 鏡の自分に叫ぶのだ
 人間失格!

 カミソリがない カルモチンもない
 首くくる紐も ないないない!

 太宰治に聴かせてあげたいです。


 あっ、連想ゲームの如く思い出した!

 昨日、ブロガーさんでODされた方がいらっしゃいますけど、成功したんでしょうか。クスリには催吐剤が入っているので沢山服用すると吐く様に出来てるんですよね。故にOD致死率が低いのです。仮に、身体に吸収されたクスリの成分が致死量以上だとしても、心肺停止まで6時間程かかってしまうので、その間に発見されてしまうというリスクもあります。

 首吊り自殺普及推進委員会会長と致しましては、やはり致死率の高い首吊り自殺を推奨します。


 15:00追記

 動画付けるの忘れてた
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