9:30頃、母を散歩へ連れ出しました。風がびゅーびゅー吹いて寒かったです。例年であれば20日くらいにこの様な気候になりましたけど、少し遅いですよね。異常気象なのか何なのか、暖かかったり寒かったり、ヘンな気候です。
先程、二階堂奥歯さんのブログを拝見していたら、思わず声を上げて笑ってしまった記事がありました。
以下、原文ママ↓
2002年7月23日(火)
6月17日の葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」からの連想で、高橋葉介「腸詰工場の少女」を読みました。
過酷な腸詰工場で働く貧しく健気な少女が、工場主の息子に遊ばれて妊娠し、実の父親に犯され、クビを言い渡され、腸詰機械に飛び込んで自殺する話。
これだけだと単に悲惨極まりない話で読んでいて辛くて仕方がありません。しかし、この漫画は少女が途中事故で機械に巻き込まれて右肩から先がソーセージになり、最後に自殺してお腹の赤ちゃんごとソーセージになるというところに眼目があるのです。
だって、右肩から先に、ソーセージが連なっているんですよ。一督すればその荒唐無稽さに絶句。というか、高橋葉介はソーセージの作り方を理解してないと思われます。
工場の古顔も昔の事故で右腕がソーセージになっていて、それを鞭のように振り回して「こいつ奴!トロトロ働くんじゃねぇ!」などといいながら女工を打ちのめすという摩訶不思議な場面もあり、ホラー漫画なのか不条理漫画なのかギャグ漫画なのか判断がつきかねる怪作といえましょう。
生きたままセメントとか、生きたままソーセージとか、そういう針の振れ切った話だからうっとりできるのです。あと、人間という素材が加工されるというところも肝。
こうしてあたしは
腸詰になりました。
小さいピンク色した
腸詰になりました。
さあ
お食べなさいな
きっと美味しいわ
さあ
食べて・・・・・・
(高橋葉介『腸詰工場の少女』朝日ソノラマ 1999.9)
しみじみうっとり。
人間加工物としては同書所収の「SCYLLA」も良いですよ。最終形態が。
二階堂奥歯「八本足の蝶」より抜粋
「一督すればその荒唐無稽さに絶句。」というあたりからジワジワ来ます。一度その漫画を読んでみたいけど、今は入手困難っぽいですね。「SCYLLA」ってのはひょっとして、今は新潮文庫から出てるのですかね。だとしたらグロくて面白そう。
恒例音楽話し。
超久々に「THE BEATNIKS」の曲を聴きました。元YMOの高橋幸宏と、元ムーンライダースの鈴木慶一のユニット(?)です。鈴木慶一は、映画「アウトレイジ」のサントラでも活躍しましたね。
初めて聴いたのは確か中学生の頃だったけど、当時はあまり良さが分かりませんでした。でも今聴くと、とても良いです。おぢさんにならないと分からない良さなのかも知れません。影がハッキリしていて好きです。暫く飽きるまで聴いてしまうでしょう。
特に好きな曲は、Now And Then......です。幸宏くんは甘く切なく歌う天才です。