永山千紗氏の「ソウルハザード」を読了。
永山氏の小説はマインドエラーに続く2冊目。結構冒頭からグロい場面があるのが気になりますが今作、最後はスッキリと終わって良かったです。
元自衛官の村主雅哉は、残虐な殺人事件により恋人の雪乃とその家族を失い、その犯人である身勝手な犯人への復讐、さらにはその家族に対しても…。機能不全の家族だから悪果(初めて聞きましたこの言葉)になる、そんな単純なことではない、普通に幸せな家族にいても悪人はいるわけで何となく疑問が残った感じです。
残虐な殺人事件を起こした20歳の若者も単にそんなことで4名もの人間を惨殺するか?いくつかの賞を取った本作ですが疑問が残る内容です。永山氏、この2冊以降の新作は出していないようです。まあこのような作品を自分自身が読まなければいいのですが…、最後は希望が出る終わり方でよかった。