松浪和夫氏の警視庁特捜官 魔弾を読了。松波氏の小説は初めてです。
機動隊随一の狙撃手清水と警視庁の猟犬と呼ばれる梶原が主人公で、都知事秘書や暴力団幹部を超遠距離から狙撃して銃殺、さらに第3・4の被害者が出る中での犯人の特定・確保に向かうたった数日間の物語。
梶原、清水ともに過去につらい経験があり、ぎくしゃくしていながらも次第に理解し始め協力する。今回の犯人の犯行理由はもっともなものだし、許されないといっても昔で言うかたき討ち、目には目を歯には歯をということです。
最初は何か読みづらい文章であったと思いますが途中からはスピードアップして読むことができました。
本編には続きがあり②ワンショットワンキルで既に読み始めています。いわゆるスナイパーの苦悩と家族を殺された刑事の執念がいつかシンクロしていきます。
ここ1年以上刑事ものを中心に読んでおり、同じ刑事ものでも心理面で追い詰める、推理・観察力がすごい、射撃能力が高い、格闘に優れた刑事など様々で作家が苦労していることがわかりますが読んでいるといろんな切り口で犯罪者を追い詰める、今後もいろんな作家の小説を読んでいきます。