安河内哲也(以下、Y)と森田鉄也氏(以下、M)が、これまでの交流、YouTubeの台頭、そして教育の未来について語り合いました。二人が初めて会ったのは韓国での偶然の出会いから。その後、YouTuberとしての成功を遂げた森田氏と、安河内が、教育現場の課題や未来に向けた展望を振り返ります。




Y: 初めて会ったのは、森田先生が高麗大学に留学していたときですね。Facebookで韓国にいると投稿したら、「一緒にご飯でも行きましょう」と言ってくれて、そのまま夜まで遊びましたよね。

M: そうそう、その時はキム・デギュン先生も一緒に合流して、バーベキューをしたりして盛り上がりましたよね。エステにも行きましたよね。カタツムリエキスを顔に塗り込んで、二人ともテカテカの顔になったのを覚えています(笑)。


Y: 懐かしいですね。あの時はまだYouTubeの話なんて全然なくて、どちらかというと教育書の著者としての活動がメインでしたね。


M: そうでした。当時はエッセンスイングリッシュスクールでも教えていた頃でしたね。


YouTuberへの転身とその背景


Y: 森田先生がYouTuberになったのは6年前ですよね。なぜ急にYouTubeを始めたんですか?


M: 所属する組織に頼るのではなく、自分で自分を売り込む必要性を感じたからです。YouTuberなら完全に独立して活動できるし、自分のペースでやりたいことができるという自由さに惹かれましたね。


Y: 自由に見えても、YouTubeの世界は競争が激しいですよね。当時はすでに大物YouTuberが活躍していましたが、教育系YouTuberとしては比較的新しい分野だったんですね。


M: そうですね。特にTOEICや英語教育に特化した内容を発信することで、一定の需要を見込めると考えました。最初はTOEICのパート別解説からスタートしましたが、途中からゲストを招いて対談形式にしたことで視聴者が増えました。


YouTube制作の裏側


Y: 撮影機材や編集についても進化しているんですね。最初はどんなカメラを使っていたんですか?


M: 最初はソニーのハンディカムでしたが、今はもっと高性能なカメラを使っています。マイクは当時と変わらないですが、編集技術が向上しているので声の分離も簡単にできるようになりました。


Y: 英語教育というジャンルで毎回新しい刺激的な内容を発信するのは大変だと思いますが、どのようにして話題を選んでいるんですか?


M: 偶然見つけることもありますし、これはウケると思ったテーマに挑戦することもあります。特に他の英語講師やアメリカのアイドルとのコラボは、視聴者に新鮮さを提供できるので重宝しています。



批判との向き合い方


Y: ネット上では、どうしても批判的なコメントがつきますよね。それにどう対応していますか?


M: 基本的には反応しないことにしています。批判的なコメントを残すとYouTubeのアルゴリズム的にはプラスになりますが、ファンが嫌な気分になる事は避けたいので遮断しています。


Y: ネガティブなコメントも一種の注目と捉えるべきだとは思いますが、精神的には大変ですよね。


M: そうですね。YouTuberとして成功するには、メンタルの強さが重要です。特に英語教育は誰でも意見を持ちやすい分野なので、否定的なコメントも多いです。


教育の課題と未来


Y: 大学入試の問題にも意見していますが、そのモチベーションはどこから来るのですか?


M: 英語の先生でも解けないような問題が入試に出ることがある。それを全国の高校生が勉強している現状に疑問を感じています。英語嫌いを増やしてしまうのは教育の目的に反していると思います。


Y: 本当にその通りですね。高校生の代わりに声を上げる存在として、森田先生がその役割を果たしているのは素晴らしいと思います。


Y: 最後に、YouTubeの視聴者に向けてメッセージをお願いします。


M: いつも応援ありがとうございます。これからも教育の本質に迫る動画をお届けしたいと思いますので、引き続きご視聴ください。


今回の対談では、安河内哲也と森田鉄也氏が教育現場の課題やYouTubeを活用した新しい挑戦について語り合いました。森田氏が教育系YouTuberとして成功した背景には、自由を求める情熱と批判に屈しないメンタルの強さがありました。英語教育の未来を変える森田先生の活動に、今後も期待が高まります。