自然言語処理
チャットGPTって、何がすごくてこんなにみんな大騒ぎしているんでしょう?私なりに考えてみました。

私は、プログラム言語から自然言語での処理へと進歩した事は、MS-DOSから視覚的なインターフェイスのWindowsへの移行と似ていると感じています。

MS-DOSの時代では、ユーザーはコマンドラインプロンプトに特定のコマンドを打ち込み、コンピュータに指示を与える必要がありました。これは効率的である一方で、コマンドを正確に記憶し、正確に打ち込む必要がありました。そのため、この方法はテクニカルなスキルと理解を必要としました。

一方、Windowsの視覚的なインターフェイスは、マウスを使ってクリックし、ドラッグして操作するという直感的な方法を提供しました。これにより、コンピュータはよりアクセシブルで使いやすいものになり、多くの人々にとってのツールとしての価値が増しました。


同様に、自然言語処理はプロンプトエンジニアリングの進化とも言えます。従来のプログラミングでは、特定のコードを書くための精密な知識と理解が必要でした。しかし、自然言語処理により、ユーザーは自然な言葉でコンピュータと対話することが可能になりました。これは、人々がコンピュータとより自然にコミュニケーションを取ることを可能にし、コンピュータのアクセシビリティを大幅に向上させています。

これら二つの進歩は、技術のアクセシビリティと使いやすさの向上という共通のテーマを持っています。それぞれがその時代のユーザーインターフェイスのパラダイムを変えました。

このアクセシビリティーの向上がチャットGPTの凄さのキモだと個人的には思っています。

ただ、落とし穴があって、チャットGPTは、サンフランシスコにサーバーを置いていて、処理言語は英語です。私たちが日本語で入力しても、翻訳プロセスが入るので、精度が劣化してしまいます。

ChatGPTに日本語で入力すると、実際にはそのプロンプトを理解するために翻訳プロセスが必要です。

1. 日本語で入力されたプロンプトを英語に翻訳します。翻訳は完全ではなく、ニュアンスや複雑な意味を失う可能性があります。

2. ChatGPTがその英語のプロンプトに基づいて回答を生成します。

3. 生成された英語の回答を日本語に翻訳します。再度、ニュアンスや特定の表現が失われる可能性があります。

したがって、この翻訳のプロセス全体が原因で、応答の精度や品質が劣化する可能性があります。

だから、チャットGPTは英語で使うことがその能力を引き出すためには1番適切だという事ですね。

自然言語でAIを操作できるようになったチャットGPT大革命。これにうまく乗っかるためには、日本語だけでなく、英語でプロンプトを書けるようになることが大切なのかもしれません。