起業家養成
私は情報経営イノベーション専門職大学の客員教授としても、起業を目指す学生たちに英語のプレゼンテーションを教えています。

しかし日本では学生が起業するのを妨げる様々なハードルがあります。そのようなハードルを起業する仲間たちが集まって、取り除いていくのがこの大学の目的でもあります。また、私も含めて客員教授も皆、自分の会社や事業を持っていて、先輩としてアドバイスをしています。

特に日本では以下のようなハードルが考えられます。

1. リスク回避文化

日本の社会は伝統的に安定を重視し、リスクを取ることは躊躇されることが多い。これが新たな事業を始める際の最初の障壁となる。

iUでは、むしろ起業することが当たり前と言う文化があるので、よくある同調圧力のようなものは感じにくい環境が醸成されています。

2. 資金調達の難しさ

ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家などからの投資が少なく、特に若い起業家が事業を立ち上げるための資金を集めるのが難しい。

iUでは、大学が学生に出資をしたり、エンジェル企業を募ったりする活動を通じて、学生の起業を支援しています。




3. 教育制度

現状の教育制度では創業に必要なスキルや知識を身につける機会が少ない。教育改革が求められている。

iUは、そもそも企業支援するために設立された大学なので、授業自体が企業のために必要なビジネスの知識を得るためのものとなっています。

4. 社会的なプレッシャー

学生が起業するという選択をすると、親や友人からの理解を得られない場合がある。これが精神的なストレスとなり、起業の動機を減退させる可能性がある。

iUでは先輩の失敗から学んだり、仲間と共に起業することによって、日本で良く感じられるプレッシャーを感じにくい環境を作っています。

5. キャリアパスの不確実性

学生起業家は一般的には経験が少なく、失敗した場合のキャリアパスが不確実である。これが起業を選択する際の大きな障害となることがあります。

iUの学生は全員、提携している企業でのインターンを経験し、実際に企業の中での体験を長い間重ねるので、それが自分の向き不向きを知り、起業の可能性を考える良い経験となります。