故人を思い出すと胸が痛い


哀しみと喪失感


思い出や過ごした街全部が失われるようで


きっと

哀しみは時間が癒してくれる


思い出は色褪せても失われることはないはず


この沈んだ心を癒すには

といろいろ考えるが


どれもこれも違う気がする


時間を待つ


そして

この気持ちから目を逸らさないようにしようと思う


どんなに哀しいか

どんなに寂しいか


どんなに逢いたいか

どんなに話したいか


これほど愛しかったのだと

これほど大切だったのだと


自分の心が沈んでいればいるほど

それを感じることができる


この心から目をそらすために

美しい景色をみよう

とか

美味しいものを食べよう

とか

楽しい話をしよう

とか


いつもなら

考えることを

どれもやりたくない


落ち込んだ気持ちは辛く暗く

このまま心が壊れてしまうのではないかと

心配になるけど


それでも

気を使って明るく振る舞いたくない


きっと

この気持ちに寄り添っていたいのかと


話すことで心癒されることもある

でも

沈んだ心を内に秘めじっと癒されるのをまつこともある


時間はかかるけれど

無理やり傷口をはがすのではなく

じんわり治していく


時が経つのをじっと待つ