今日の「悩みのるつぼ」も読ませるね。 | 近江の物語を君に捧ぐ

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近江を舞台に、近江に生きる人を主人公にした小説をひたすら書き続けている近江人、木村泰崇のブログ。

今日の朝日新聞の

「悩みのるつぼ」、

1週間に1度のこのコーナーは

ホントに読ませるが、

今日のにも

私は、うなった。


なによりも

なによりも

回答者の

姜尚中さんのコメントが

素晴らしかった‼️


姜さん、

さすがだ‼️





20代の女性(妻)からの相談である。

愛する夫が無精子症であることが

わかり、医者から

子どもはあきらめてくださいと、

告げられたという。


その女性は

子どものいる家庭を

ずっとずっと

夢見ていた。

愛する夫と

その間に生まれた子どものいる家庭。


子どもができないとわかってから、

夫婦生活も

ぎくしゃくするように

なったという。

夫からは

離婚したければ受け入れる

と、言われているそうだ。



………………




姜さんは

オブセション(執着)という言葉を使った。


確かに

私たちは

誰しも

人生の中に

幾つかの

オブセション(執着)を

持ってしまう。


その私たちが

抱くオブセションは

当たり前の話だが、

そのすべてが

叶うはずがない。


10のうち

2つ3つが

叶う人生ならば

ある意味

上等かもしれない。


けれども

その当たり前の理屈が

いざ

現実に自分の身にふりかかってくると、

にっちもさっちも

いかなくなる。



この20代の女性、

子どもの話や

子育ての話を

聞いたりするのもつらく

友人との交流まで

避けるようになっているとか…………。


子どもがほしい、

母親になりたい、

その幼い頃からの

ささやかな夢の消失…………。



私なら、

あなたなら、

どんなふうに

回答するだろう?

姜さん以上の回答が

できるだろうか?