宮本輝と吉本ばななの対談集を読む。 | 近江の物語を君に捧ぐ

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近江を舞台に、近江に生きる人を主人公にした小説をひたすら書き続けている近江人、木村泰崇のブログ。

地元の図書館で以前借りてきた
(実は少し前から
地元の図書館も
新型コロナウィルス感染拡大防止の
ため、休館となってしまった)
宮本輝と吉本ばななの
対談集を読み終えた。




「人生の道しるべ」(集英社)

それにしても
このタイトル………
宮本輝さんらしい(笑)

この種のタイトルは
水上勉さんとか
宮本輝さんの
好きな言葉である(笑)


私は、
好きな
小説家には
2つのベクトルがある。

その1つは
村上龍さん的な
レッド・ツェッペリンみたいな
センスのいい
ロックしている
小説家。

もう1つが、
水上勉さんとか
宮本輝さん的な
美空ひばりや都はるみみたいな
日本の土や血の匂いを
感じさせる
小説家。


その後者の
宮本輝さんの対談集。


それにしても
その対談の相手が
吉本ばななとは
意外だった………(笑)


吉本ばななは
宮本輝さんのファンで、
デビュー間もない頃に、
宮本輝さんの自宅
に遊びに行ったという。


へぇー、
そうなんや‼………って
感じだった。

あの
元ヤンキー(笑)の山田詠美も
宮本輝の自宅に
遊びに行っているらしいが、
宮本輝さんって小説家、
けっこう
女性作家に
人気があるんだ………って
改めて思った。




宮本輝さんが
あの「赤毛のアン」の大ファンで、
幾度も
幾度も
読み返している…………ということを
この対談集ではじめて知って、
私は
驚いた。

宮本輝さんの
3つの愛読書は、
「赤毛のアン」
島崎藤村の「夜明け前」
西行の歌集
だそうだ。