天声人語とイントロ | 近江の物語を君に捧ぐ

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近江を舞台に、近江に生きる人を主人公にした小説をひたすら書き続けている近江人、木村泰崇のブログ。

12月27日、2日前の
朝日新聞の天声人語は
音楽のイントロをめぐる文章だった。

あのイーグルスの
「ホテルカリフォルニア」の
イントロについてから
まずは始まる。

うーん、確かに
このイントロ、
あまりにも有名であり、
そして
確かに
長い。




昔の音楽は
基本的にイントロが長かったという。

30年前の音楽のイントロは
今の音楽よりも
15秒は長いという………

そうなんだ、
昔の曲は長かったのだ。

私が
イントロで
素敵だと思う昔の曲は、
まずは
レッド・ツェッペリンの
「天国への階段」。
思えば
確かに
このイントロは長かった。

そして
エリック・クラプトンの
「いとしのレイラ」。

日本だと、
佐野元春の
「サムディ」
尾崎豊の
「I  LOVE  YOU」
なんか
イントロが
素敵だった。

ペドロ&カプリシャスの
「ジョニーへの伝言」の
イントロも良かった。

イントロが
短くなっているという今の時代、
なんか
ちょっと
さびしい気がする。

…………………

朝日新聞の天声人語は
確かに
10日に一度くらいの割合で
いい文章と出会う。

私は
大昔から
朝日新聞派であり
天声人語のファンである。

しかし、
よく小学生とか中学生が
天声人語を毎日毎日
書き写して
国語力、文章力をアップさせよう
って感じの学習法が
取り上げられるが、
私は
これには
反対だ、っていうより
そんなに効果的だとは
思わない。

私でも10日に一度くらいしか
いいなぁって思えない。
心が頭が
引き付けられるのは10日に一度
くらいだ。

文章というのは
自分自身が惚れない限り
その文章は
自分の血肉にはならない
と、私は思う。

理解できないものを
心が震えないものを
いくら書き写しても
意味がない。