ここにAさんとBさんがいます。



●Aさんの人生


大手企業に就職し、真面目にコツコツ働いてきました。

その実績が認められ、課長にも昇進しました。

ところが社会情勢が悪化し、会社の経営状況も芳しくなく、経費の節減・残業禁止がうたわれ始めました。

そのうち給料やボーナスがカットされ始めました。

そしてついにリストラが始まるという噂が社内でささやかれ始めました。

少しでもミスをしたら査定に響き、リストラ対象になるのでは?という不安から、社内は常に緊迫しています。

今まで仲の良かった同僚とも足の引っ張り合いになりそうです。

年齢的に転職は厳しく、今の会社で働き続けたいため不平や不満も言わず我慢して働いていますが、

将来への不安を常に抱えています。


●Bさんの人生


Aさんより規模の小さい中小企業に就職しました。

当然、常に「大手に追いつけ!追い越せ!」をスローガンにがむしゃらに働き続けました。

将来も同じペースで働き続けられるか不安を抱き、早い段階でサイドビジネスを始めました。

休日は休みたい・遊びたい気持ちを抑え、両方本業のつもりで頑張り通しました。

その結果、今ではサイドビジネスだけでも食べていくのに十分な収入を得られるようになりました。

もしも今、どちらかの収入がなくなってしまっても生活をしていける状態になっています。

心にゆとりが生まれ、会社の有給をとって遊びにいけるようにもなりました。




さて、ここで何か良くないことが起こった時(例えば倒産・リストラ・長期入院など)、どうなるのしょう?


●Aさん・・・ほとんどの場合、退職金を切り崩しながらハローワークに通う


●Bさん・・・Aさん同様ハローワークに通うほか、サイドビジネスを本業にするという選択肢もある。また、経済的・精神的にも余裕がある。



理解していただきたいのは、Aさん、Bさんともに真面目にコツコツ仕事を頑張ってきたのは一緒だという事実です。

選択肢をどう選ぶかによって人生は大きく違ってくるものなのです。

起業にはリスクがつきものと思われがちですが、実際はどうでしょうか?


独立して自分でビジネスを始めるのに必要なものとは、


・資金


・時間


・ノウハウ


・人脈


・経験


・アイデア


など。それらをすべて支払っても成功できるかどうかはわかりません。

人々はそれを「起業するリスク」と考えます。



それでは逆に起業しない場合のリスクにはどういったものがあるでしょうか?


・給料・・・会社によって決められ、予測もコントロールも不可能


・時間・・・給料同様会社や職種によって決められ、予測もコントロールも不可能


・ノウハウ・・・今の仕事で必要とされるノウハウが身につく


・人脈・・・今の仕事で必要とされる人脈が構築できる


・経験・・・今の仕事で必要とされる経験が身につく


・アイデア・・・今の仕事で必要とされるアイデアが沸くようになる


など。

要するに、今の会社や仕事があることがすべて前提となります。

言い換えれば、今の会社や仕事がなくなった時に行き抜く力がついているでしょうか?


そこに疑問を感じるようであれば、それこそが「起業しないリスク」なのです。

あなたは今の生活に不満をお持ちでないですか?


・頑張っても出世や給料アップが見込めそうもない


・仕事に追われ、自分の時間がない


・忙しくしている割に自由になるお金がない


・ストレスをたくさん抱えている


・いつまでも今のペースで働き続けることに不安がある


・昔なりたかった大人の自分とは程遠い生活をしている


・自分にはもっと向いている仕事があるような気がする


・自分の夢をかなえられそうもない


・自分の強みを発揮できてない


・もっと余裕のある暮らしがしたい


・このまま頑張り続けても勝ち組に入れそうもない


この中の一つでも当てはまった方、きっかけを待っているだけでは何も変わりません。

きっかけは自分で作り出すものです