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            家庭からの食育・28
    
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 昔の日本人が大切にしていたもの。それは、「ハレ」と「ケ」という言葉で
 す。

 「ハレ」の日とは、祭りの日のこと。そして「ケ」の日は、日常のことです。
 
 晴れ着(ハレギ)や晴れの日という言葉も、そこから来たものですね。
 「ケ」は、毛や気(ケ)、ケガレの語源にも関わるという節もあるそうです。
 
 食のことを考えると、昭和の初期まで、日常の食事は一汁一菜から二菜の質
 素なものでした。これを「ケの食」と言い、一月に二回くらいある楽しみの
 「ハレの食」と区別していました。
 
 少し前の暦では、月の初めと中頃にハレの日(祝日など)がくるようになっ
 ていたものです。
                           (明日に続きます)