4月30日 【あねごろく】


同調と同情は同じじゃない。そこんとこ、わかってほしいのよ。

こんばんは。安井レイコです。
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昨年の終わり頃に書いた記事のことで、補足があったのにず~っと書く機会を
失っていたので、今さらながらだけど書かせていただきますね。

その記事というのは、12月9日付けで書いた「阿修羅の心」というもの。

内容としては、お姑さんの悪口を言いたいときには、自分の身内ではなくて、
利害関係のないお友達にしたほうがいいわよ…っていうもの。

で、それを書いた時にすぐに意見をもらったのだけれど、なかなか伝えるのに
良い言葉がなくて。。。



私は、2~3ヶ月に一度、「バカヤロー会」と称する飲み会をするの。

腹が立ったことがあった時や聞いて欲しいことがあった時に発作的に集まって、
「そんなのバカヤローよね」と言いながらお酒を数時間飲むの。

でもそのメンバーは、どんなに腹が立ったことがあっても、それをジクジク根
に持たずに最後は笑い合える仲間なのよ。



考えてみたら、私の周りは、腹が立ってもその時の自分の立場を第三者の目で
見て、笑える点も探せる人たちばかりだった。

そして、それを受ける私や友人たちも、他人の愚痴を冷静に聞いて、それを自
分の感情に同化させないタイプだったので、全く問題が出なかった。

反対に言うと、真剣に他人の悪口を言う人とはつきあえなかったってことかな。

だから私も、「愚痴はお友達に言いましょう」って無責任なことが書けたのね。



でもその後、それを誤解して、本当に真剣な根の深~い恨みつらみを友達に言
ってしまっている人がいるのじゃないかと言われて、心配になったわけ。

例えば、私だってお姑さんのことを他人に言うことはあるわ。

でも、それは彼女が嫌いという訳ではなく、彼女と私のライフスタイルの違い
や価値観の違いの中にユーモラスな点を見つけた上で言うわけよ。

そのユーモラスな点というのを見つけられないと、ただ、相手の悪口になって
しまうのだと思う。


もしも真剣な悪口を聞かせられたら、聞いている友人のほうも不愉快になるだ
ろうし、言っている自分ももう一度不愉快な思いを思い出してしまうでしょう。

さらに聞いているお友達が、その悪い感情に同調してしまう人だったら、お友
達に悪い感情が伝染してしまうことになる。

同情ならいいと思うの。あなたの苦しい気持ちに共感してくれるだけで、あな
たは楽になるかもしれないからね。

でも、同調はダメ。あなたと同じ感情になってしまった友人は、あなたの言葉
を聞いたために、苦しい不愉快な思いを心に持つことになるから。

あなた自身も、最初は苦しい思いを口に出しているだけだったのが、繰り返す
ことでその悪い感情が定着してしまうことがあると思うの。


だから、ここで訂正したいと思います。

「愚痴を言うなら、自分の気持ちが整理できた後に、あなたの言うことを同調
しないで聞き流してくれる人に言いましょう。

そして、言ったら忘れてしまうこと。それができないなら、言わないほうが、
ずっとマシ」

他人に毒を流さないからね。


                             安井レイコ



○うん、そのことを指摘してくださったのは、最近出家をされた妙慎さまです。
 (もしも、意図と違う例えになっていたとしたら、ごめんなさい~)

 私はいつもブログを読ませていただいているのですが、来月から妙慎さまの
 真実溢れる言葉が、紙ベースで読めるようになるそうです。

 実の母とお姑さんにプリントアウトして持ってってあげようっと。
 妙慎法談 階~きざはし~ → http://www.myoshin.net/

 (ちなみに、今日までの特典もあります。お、遅い告知で申し訳ないっ!)



○講演・執筆は、どんなテーマでも承ります。

 公式HP(過去の講演実績など) → http://www.yasui-reiko.com

        
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