ドラマ『マリオ〜AIのゆくえ〜』O.A. | 喪われた和音を求めて〜プロデューサー日記〜

喪われた和音を求めて〜プロデューサー日記〜

ドラマ、映画、演劇、Web+IT、アート、エコ、・・・創造性とは何か? 心動かされたもののスクラップブックです。

今は直接文章書いておらずですが、同期した投稿のみになります。



本日ドラマ『マリオ〜AIのゆくえ〜』がNHK BSプレミアムにて21:00〜22:30で放送される。

脚本:前川知大
監督:吉田照幸
主演:西島秀俊

と、本当に素晴らしい座組みになった。

ずっと仕事をしたいと思い続けた3人だったので、自分は言い出しっぺに過ぎないが、このような形になったことは本当に誇らしい。

制作中、BSじゃ勿体無いと言ってくれる人もいたが、地上波でもなく映画でもなく、NHKのBSという枠だから、このドラマは絶妙の塩梅で仕上がったのだと思う。スーパープレミアムという月に一本しか放送しない看板枠で、潤沢な予算で作らせてもらえた。最初に自分の企画でやらせてくれたのもNHK、今回のような作品を自由に作らせてくれたことといい、深い深い感謝の気持ちで一杯だ。

AI(人工知能)は、ずっと関心を持ち続けているテーマで、AIの未来を考えることは、社会の未来や、人間そのものを考えることに繋がっていった。三宅陽一郎さん、稲葉俊郎さん、村松亮太郎さん、イシイジロウさんというそうそうたるメンバーに監修として参加してもらい、たくさんの議論を交わすことができた。

プライベートでも仲が良いというのもあったが、その道のトップランナーの方々と、あれこれ議論するのは、もはや仕事というよりも、知的好奇心の探求という感じだったが、そのような議論の先に、エンターテイメント作品として世の中にお届けできるということは何ものにも変え難い喜びだ。

撮影の現場でも、撮影の戸田さん率いる技術チーム、美術のYangさん率いる美術チームが本当に素晴らしく、またネイキッドチームのCG、そして福廣秀一朗さんの音楽に関しては、これ以上ないと言えるレベルだと思う。その他、全てのキャスト、スタッフが素晴らしかった。全員名前を挙げられず申し訳ない。

制作会社時代の最後の作品になったが、一つの区切りとして、今後自分がどういう仕事をしたいかを考えることも含め、とても思い出深い作品になった。少しでも多くの人に見てもらえたら嬉しい。

『マリオ〜AIのゆくえ〜』オフィシャルページ
https://www.nhk.or.jp/dsp/mario/