伊勢白山道より

以下転載


昭和時代に宝石商の御方から聞いた話があります。
その宝石商は、年に何度かタイに行き、宝石のルビーとサファイアの買い付けに行かれていました。
すると、買い付けた宝石を日本に持ち帰りますと、特に輝きが良かった宝石ばかりが消えていることが有ったそうです。
でも、運搬方法から考えても、盗難の可能性は無かったそうです。

この盗難についてタイの宝石関係者の知人に相談したところ、まったく想像外の話を聞かされたそうです。
・ あなたは、魔術で出現された宝石を買わされた。
・ 日本人には信じられないでしょうが、タイでは昔から黒魔術で石を出現させる人が居る。
・ それが宝石商と組んで、事情を知らない日本人がカモにされる。
・ 魔術で出現した石は、いつでも元の場所に引き戻せる。
・ 飛行機がタイの霊域を出た瞬間に、宝石は消えているはずだ。
という内容を聞かされたそうです。

だから現地の宝石商同士の間では、宝石の取り引きの時に、
・ 僧侶に作って頂いた御札の上に宝石を置いたり、
・ 祈りを捧げたペンダントを宝石の上に吊るして、大きく円を描くように動くか? 
などを見て、黒魔術の石かどうかを確認して買うことが、知らない相手と取り引きをする時に行う人もいるという話だったそうです。
黒魔術の宝石は、御札の上に置くと水に化けたり、消失したそうです。

しかし、その黒魔術の宝石にも魔力の強度があり、その中には無事に日本に持ち帰り、加工して販売まで出来る宝石が有ったそうです。
ところが、時が経過すると、
「あなたから買った宝石だけが金庫から消えた」
ということが、何度が有ったそうです。
これを聞いて宝石商は、仕入れる場所を変えたとのことです。

問題は、昭和の当時にこの話を聞いた宝石会社に勤務していた若い従業員の数名が、会社を辞めてタイへ行き、その宝石を出すという魔術を習いに行ったそうです。
つまり、宝石を自分で出して、日本で大儲けをしたいと考えたようです。

・・・・でも、最終的に、上記の黒魔術の話に関係したその全員が、不幸な結果で人生が終わっています。

宝石を出して喜んでも、それまでのレベルのことです。
数年間も宝石を出して奇跡だとか言って嬉々としても、必ず段々と飽き始めます。
精神的な成長が無くて、「いつまで経っても」物質に囚われた自分が居るだけなのです。

そして、その奇異の怖さにやっと気付き始めた頃に、背後に隠れていた霊的存在からの回収が始まります。
最初は美しい女神の姿や、観音様のような姿をたまに見せて安心させていたのが、いよいよ黒い煙の存在が、関係した者の魂を回収を始めます。

これと同じことが日本でも、
祈願 → 願望が叶い嬉々とする → いつまでも続かない → 交換条件の回収が始まる。
という流れが大昔から繰り返された歴史が水面下に存在します。

個人の欲望を叶えたり、物質を出す霊的存在とは、それは神様では無いのです。
特に物資で見せる霊的存在とは、
・ この世の3次元に近い、3.5次元という幽界レベル。
・ この世に近い存在だから、物質に干渉が出来る。
・ この世に近い霊的存在ほど、何かの生命エネルギーの「狩り」をしないと生きることが出来ない。
・ 物質との交換条件を知らずに「結んだ」人間の生命力と寿命、その魂を刈り取って食べて生きる霊的存在が多い。

本当の神様とは、8次元以上の存在です。
逆に言えば、この世の3次元の「物質」には干渉はしません。
高次元の神様が干渉するのは、「心」だけです。

物質は人生の短い間だけのものです。
心だけが、死後も生きる生き物です。
特にこれからは、物質にはこだわらずに、自分の「心の良心」にこだわって生きることが、心身ともに深奥からの幸福をもたらします。

・ 幸福 = 降伏
でもあります。
全てへの反発心を消せば、新たな真の幸福に気付けるかも知れません。