温泉に行くことになった。「久しぶりに日が明るいうちに行きたい!」とユカ・リー。昔から温泉愛が凄い。
「出発もうちょっと後でもいい?」
「ええけど、16:30には出るで!何するん?」
「ちょっと片付けしようかと思ってて。温泉から帰って来たら、汚れたくないし帰ったら暗くなってるからそれまでにと思って」
「でもそんなに時間ないで!外をきれいにするか、自分をきれいにするか選び!」前者を選べば僕を置いて行く気だ。
「分かった!今日は日曜やし、自分をきれいにするよ!」

 うちから車で20分程の所に、よく通う白銀のトロトロ温泉がある。景色のいいお気に入りの露天風呂だってある!気持ちだけワープして先に露天風呂に浸かっていると、いつものユカ・リーのキレキレの一言がヤスヒロを現実に戻した!

「あんたがキレイになった時は、銀泉も金泉になるわ!」

 ?意味がよく分からず聞き返した僕。
「有馬温泉知らない?」解説し始めたユカ・リー。
 聞くのでは無かった。そう、彼女はただ僕の汚れがせっかくのお湯を濁らせてしまうと皮肉たっぷりに言いたかっただけだった。

 16:30 今度は本当に出発だ!

『銀泉を金泉に!白銀を黄金に!金銭を札束に!不潔を清潔に!エイエイオー🎶』

 冠を変えたい不潔王ヤスヒロは、心の中で自分を鼓舞するのだった。