土曜に学校の午前授業があった頃の話。
仕事の都合で両親の帰りが遅くなる土曜。祖母と姉と僕の三人で囲む何気ない昼食の時間は、温かい思い出として今でも鮮明に記憶に残っている。
なんと毎週土曜は 決まって祖母自慢のラーメンの日。しかも、主役はインスタント麺の絶対王者「サッポロ一番みそラーメン♪」そう、皆が知る数袋入りのアレだ。
小学校から帰ると決まって祖母ハギが大鍋にたっぷりの湯を沸かしていた。姉と僕の前でその麺に キャベツ、人参、もやし、ワカメを沢山入れ特製ラーメン鍋を作ってくれた。仕上げに入れる溶き卵が華を添えた。
出来上がったハギ特製熱々大鍋がテーブルの真ん中に置かれる。各自が要る分だけ、菜箸で小皿にとり分ける度、旨いぞ!と言わんばかりに大きく湯気が立ったものだ。おたまでスープを注げば準備万端いただきま〜す!
ほんのり甘いキャベツ 赤い彩り小さく細く切られた人参 シャキシャキのモヤシ 海色のワカメの香り 白と黄が入り混じってかたまった溶き卵の味の二重奏♬
猫舌だった姉や僕は フーフーと息を吹きかけ温度を整えようと必死だった。少し冷めたかなというタイミングで 恐る恐る スープをたっぷり含んだちぢれ麺をズズズ、ズズズ!口に運び温度オッケーを確認すれば・・・
(あー幸せ🎶土曜はヤッパこれでなくちゃ。みそラーメン最高!)て思ったものだ。
そんな様子を眺めては、祖母もまた楽しそうに食べていた。
時は流れ 姉は海外に
ハギはもっと遠くに行ってしまった。
「さぁ、食べるわよ!ラーメンは麺が伸びないうちが肝心よ!」妻ユカ・リーのラーメン愛が熱い。猫舌を卒業した僕の代わりに息子がフーフーしている。
僕だけが残った新しい三人組のラーメンパーティーは油断した頃 突然にやって来る。そして一番はサッポロからデキタテにとって変わった。
(デキタテ一番🎶ユカリーラーメン)
心の中でつぶやく僕に
(アンタが作れ!)
彼女の心の声が聞こえて来た。
(二人にもたまには作ってあげんとね♪)
今度はハギの声だ。
ズズズ、ズズズ!
食べ専でいたいヤスヒロは 麺を勢いよくすすり 都合の悪い声を遮るのだった。
ばあちゃん
熱々のラーメンを いっぱい ありがとう
熱々の愛を いっぱい ありがとう
いつか僕もそっちへ行ったら、
今度は僕が作ってあげるね!
それまでこっちで腕を磨くよ!
(はよ、食べな!麺が伸びるやん)
仕事の都合で両親の帰りが遅くなる土曜。祖母と姉と僕の三人で囲む何気ない昼食の時間は、温かい思い出として今でも鮮明に記憶に残っている。
なんと毎週土曜は 決まって祖母自慢のラーメンの日。しかも、主役はインスタント麺の絶対王者「サッポロ一番みそラーメン♪」そう、皆が知る数袋入りのアレだ。
小学校から帰ると決まって祖母ハギが大鍋にたっぷりの湯を沸かしていた。姉と僕の前でその麺に キャベツ、人参、もやし、ワカメを沢山入れ特製ラーメン鍋を作ってくれた。仕上げに入れる溶き卵が華を添えた。
出来上がったハギ特製熱々大鍋がテーブルの真ん中に置かれる。各自が要る分だけ、菜箸で小皿にとり分ける度、旨いぞ!と言わんばかりに大きく湯気が立ったものだ。おたまでスープを注げば準備万端いただきま〜す!
ほんのり甘いキャベツ 赤い彩り小さく細く切られた人参 シャキシャキのモヤシ 海色のワカメの香り 白と黄が入り混じってかたまった溶き卵の味の二重奏♬
猫舌だった姉や僕は フーフーと息を吹きかけ温度を整えようと必死だった。少し冷めたかなというタイミングで 恐る恐る スープをたっぷり含んだちぢれ麺をズズズ、ズズズ!口に運び温度オッケーを確認すれば・・・
(あー幸せ🎶土曜はヤッパこれでなくちゃ。みそラーメン最高!)て思ったものだ。
そんな様子を眺めては、祖母もまた楽しそうに食べていた。
時は流れ 姉は海外に
ハギはもっと遠くに行ってしまった。
「さぁ、食べるわよ!ラーメンは麺が伸びないうちが肝心よ!」妻ユカ・リーのラーメン愛が熱い。猫舌を卒業した僕の代わりに息子がフーフーしている。
僕だけが残った新しい三人組のラーメンパーティーは油断した頃 突然にやって来る。そして一番はサッポロからデキタテにとって変わった。
(デキタテ一番🎶ユカリーラーメン)
心の中でつぶやく僕に
(アンタが作れ!)
彼女の心の声が聞こえて来た。
(二人にもたまには作ってあげんとね♪)
今度はハギの声だ。
ズズズ、ズズズ!
食べ専でいたいヤスヒロは 麺を勢いよくすすり 都合の悪い声を遮るのだった。
ばあちゃん
熱々のラーメンを いっぱい ありがとう
熱々の愛を いっぱい ありがとう
いつか僕もそっちへ行ったら、
今度は僕が作ってあげるね!
それまでこっちで腕を磨くよ!
(はよ、食べな!麺が伸びるやん)