今から30年以上前、僕がまだ中学生だった時の話。

あの頃は冬の間だけ 教室に一台ずつストーブが設置されるのが当たり前だった。灯油で炎が燃え、上でお湯を沸かすこともできる旧式のあれだ。

ある日のことだった。
ふと肩をポンポンとされたので、後ろを振り返ると、おでこにジュ!ん?熱い!
あれ?O君何やったの?僕のおでこに?
そう、友人のO君の悪ふざけだった。
何と彼は自分の制服のボタンを外し ストーブの上で熱した後、裏の丸い輪っかの部分を持って、僕の大切な額に、焼印を押したのだった!

で、どうなったかって?そのボタンの中央には、中学生の「中」の字が。そう、僕の額には、赤く火傷の跡の中の字が刻印されてしまった。多分、保健室に行って冷やしたと思うけど、その辺りのことはもう覚えていない。 

お母さんと一緒にO君が家まで謝罪に来て謝ってくれたことと そのときのO君の申し訳なさそうな表情は 微かに覚えている。

で、その火傷跡が治って来ると、カサブタができよりくっきり黒っぽく「中」の字が浮かび上がった。恥ずかしいとのかゆいのとで、カサブタが一部とれたりするから余計長期にわたって中の字は持続されたのだった。

当時、漫画やアニメで「キン肉マン」が大人気だった。その中のキャラクターの一人超人「ラーメンマン」が額に中の字を刻んでいたので、僕はその時だけラーメンマンになれた。発想の転換は常に大切だ!

中学校ですっかり人気者となったラーメンマン生活は、幸か不幸かふた月程で終了した。
苦くもコミカルな青春時代の傷の思い出。

さて、ボタン繋がりで、特別にもう一話。

卒業式の日、僕の中学生ボタンは、ボタン下さい♡という後輩の女の子達が次々と現れ、校門を出るまでに、あっと言う間に全てなくなった。いつもと違う制服のヒラヒラ感が爽快だったことは今でも覚えている。

第二ボタンはどうしたかって?
聞いて無いね。

人生最大のモテ期は、はるか昔。

時は流れ今・・・
満月の時だけ 普段そっけない飼い猫のニニちゃんが スリスリして来るニャン♫

懐かしき青春時代のボタンの思い出二つ
聞いてくれて ありがとう。