首都大学オープンユニバーシティ「イタリア 歴史&美術散歩」の講義(SABA講師)は、28日第13,14回目の講義をもって終了した。(先週は急用で欠席)
 最終回は、14世紀初頭イタリア統一に尽力した皇帝ハインリヒ7世を支援した詩人で、政治家ダンテに関する評伝の紹介だった。
 皇帝ハインリヒ7世は、14世紀初頭イタリアに統一世俗権力を樹立しようとしたが、挫折し、イタリアは内紛に陥った。ダンテは、この混乱と紛争の証人であるだけでなく、主役の一人でもあったと言われている。偏狭狷介、党派心に凝り固まったダンテであったが、この時代の栄光と悲惨、信仰と迷信、渇仰と偏見を、これほど一心に体現した詩人はいないと言われているそうである。
 その後、ダンテは、政治に首を突っ込み、30歳とき政界に出たが、政争に巻き込まれ「一人一党」の一匹狼の道を旅することになった。
 ダンテは、晩年には大学で修辞学を担当し、生涯のうちで最も静かな時期を送り、文学者として最も多産な時期だったと言われている。そしてダンテは、国民統一の最大の武器である「イタリア語」をイタリア人に与えた。この事だけで「祖国の父」と讃えるに十分であると言われているそうである。

本日のセミナーの概要は、投資視点から、次の5点だった。
1米ドル・円相場の注目点
○長期円高トレンドが大きく転換しつつある。昨年11月中旬以降、円安・ドル高が加速しつつある。
○昨年12月11日・12日の米連邦公開市場委員会は、量的緩和策の強化を決定。米国雇用情勢が今後の鍵を握る。
2ユーロ圏政府債務問題
○欧州当局の政策対応を受けて、周縁国の国債利回りは低下しており、欧州中央銀行は、昨年9月6日の政策理事会で、新たな国債買取プログラムの詳細を決定した。
○財政債権に取り組むユーロ圏の国々(ドイツ、イタリア、スペイン、ギリシャ等)では、景気が急速に悪化しつつある。
3豪州ドルの投資視点
○豪ドル相場は、昨年6月初旬にかけて、「リスク・オフ」のなか、大きく調整された。
○豪州準備銀行は、昨年12月4日に再び利下げを決定、更に一段の利下げ観測も見られる。
○豪州景気は、減速しつつも底堅く推移すると見られる。
4トルコリラの投資視点
○リラ相場は、本年1月対円で約1年半ぶりに50円台を回復。大手格付け会社は、昨年末トルコ国債を格上げ
○トルコ中央銀行は、昨年12月に利下げを実施。トルコ経済は、2011年半ば以降、減速感が窺えるが、昨年11月の国内景気は、持ち直しに転じた可能性もありうる?
○トルコ株の上昇は続くとみられる。
5メキシコペソの投資視点
○労働コスト面でも相対的に競争力が高まる。人口ボーナス期は、更に継続する見込み
○対貿易輸送コスト面でも相対的に競争力が高まる。
○景気動向は、米国とほぼ一致する。
○海外労働者からの本国送金が経常収支を支える。

各種データを表示しながら具体的に説明されたので、理解しやすかった。

 昨日、「ビックデータで実現する企業・社会の新価値創出」と題するフォーラムを聴講することができた。
 当初、「ビックデータに関する概念」の理解に途惑ったが、「各レベルにおける判断、決断の資とするため、コンピューターで処理された大量の事象、あるいは大量の情報」に関するデータと概ね理解した。
 そうであれば、これらのことは、軍事作戦等でオペレーション・リサーチとして実施されてきたものと類似なことであろう。
 それはそれとしてビッグデータを適切に処理し、有効に活用すれば、講演者が述べていたように「IT融合による新産業創出」、「データに基づく意思決定」、「ビッグデータの活用術とビジネス価値」、「データサイエンティストの育成」、「手のひらで活きるビックデータ」等は、これからの企業・社会に大きな価値をもたらすであろうと思えた。