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犬の混合ワクチンとは、複数の感染症を予防するために、
一度に接種できるワクチンのことです。
混合ワクチンには、
コアワクチンとノンコアワクチンがあります。
コアワクチンは、
すべての犬に接種が推奨される重要なワクチンで、
犬ジステンパー、犬伝染性肝炎、犬パルボウイルス、
犬アデノウイルス2型の4種類があります。
ノンコアワクチンは、
犬の生活環境や感染リスクに応じて接種する任意のワクチンで、
犬パラインフルエンザ、犬コロナウイルス、レプトスピラなどがあります。
10種混合ワクチンと11種混合ワクチンの違いは、
レプトスピラの血清型の数です。
レプトスピラは、250以上の血清型がある細菌で、
それぞれ異なる保菌動物や感染経路、臨床症状を持っています。
日本では、7種類の血清型が監視伝染病
として指定されています。
10種混合ワクチンは、レプトスピラのうち
2種類（カニコーラとオータムナーリス）を含んでいます。
11種混合ワクチンは、レプトスピラのうち
4種類（カニコーラ、オータムナーリス、グリポティフォーサ、ポモナ）
を含んでいます。
したがって、10種混合ワクチンと11種混合ワクチンの違いは、
レプトスピラに対する予防効果の範囲です。
11種混合ワクチンを接種すれば、
10種混合ワクチンよりも多くのレプトスピラ血清型に対して
免疫を得ることができます。
しかし、どちらのワクチンも
全てのレプトスピラ血清型をカバーしているわけではありません。
また、レプトスピラ以外にも感染リスクがある感染症があります。
そのため、どちらのワクチンを選択するかは、
獣医師と相談して決めることが大切です。
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