全国的に感染者数も減り、欧米諸国とは明らかに異なる現象が続いています。

ワクチン接種率やマスク着用が原因と言われていますが、私は何しろこのまま収束してほしいと祈るばかりです。

11月は、売上前年比100%を超えるお店もあったようです。12月もこの調子だとありがたいです。

 

 緊急事態が解除され、売上は確実に戻ってきています。しかし、週末は良いが平日はまだと言う声も聞きます。

 

 スタッフの募集をかけても一向に人が来ない、そのためランチ営業を中止する。

遅い時間まで営業をしない。

如何に人件費をかけずにお店を運営するか、FCを強化して人の問題を回避するなど、策をこらしているお店が多いと思います。

 

 食材や経費の高騰により、原価率の見直しも大きな問題です。

食材を変更したり、ポーションを工夫したり、メニューを変更したりと大変だと思います。内装費や採用費、仕入コストも上がっていく。もう値上げをするしかないのでしょうか?

 

 海外で食事をすると、日本がどれほどコスパが良いか実感します。

アメリカでラーメンを食べれば15ドル、フランスでランチをすれば20〜30ユーロは当たり前です。海外から日本の職人さんを、高額な待遇で募集をしているという話をよく聞きます。日本の外食は果たしてどうしたら良いのでしょうか?

 

 私は、飲食の経営者と話をする機会が数多くあり、様々な生き残り方を教えてもらいます。その中である経営者さんは、「既存店の客単価を上げるには限界がある。客単価の高い業態にチャレンジする」と言っていました。

売上は20〜30%戻らない。ではどの層が減るのか。それは、テイクアウトやデリバリーに売上を取られる業態やお店です。

 

 つまり家では経験できない、そのお店に行かなければ味わえない外食しか生き残れないのではないか?

 

 外食の回数が減る分、お客様は家で食事をします。「せっかく外食するならあの店に行きたい!」というお店作りに挑戦し、そのためには料理やお酒、接客のクオリティをもっと上げていくというのです。

 

 これは「量から質へ」ということではないでしょうか。

柴田屋も同様です。仕事の質を上げていかなければ生き残れない。質の先には量も付いてくる。

 

 現在お取引きいただいていることを当たり前と思うのではなく、感謝の気持ちを忘れずに、全ての社員が同じ気持ちで業務に向き合ってまいります。引き続きよろしくお願いいたします。