いつもありがとうございます。

 

 昭和10年(1935年)9月に柴田屋酒店が東京・中野で誕生し、今月で創業90期を迎えることができました。

 

 これもお客様、関係取引先様、また社員のみんなの協力があったからこそです。改めて御礼申し上げます。これまでありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。

 

 私が入社して、今年で30年が経とうとしています。当時を振り返ると、規模も取り組んでいることも、全く異なるグループになっています。当初、社員は9名で、お客様は250件だったと記憶しております。

 

 現在は全従業員400名以上、お客様は約5,000件、年商は約100億円になりました。その中で、変えずにただひたすらやり続けていることは、「お客様のご繁盛を応援する酒屋」「全社員の幸せを目指す酒屋」であるということです。

 

 海外進出、ワインの輸入やクラフトビールの製造も、すべてそのために挑戦してきました。最近では広島、香川、群馬など国内の地域への進出も積極的に挑戦しています。もちろん、全部がうまくいっているわけではありません。ただ、諦めずに続けてきたことが少しずつ形になってきたと思っています。また、嬉しいことに、社員のみんなが成長してくれていることで、これらが可能になっています。

 

 そして10年後には創業100年を迎えることになります。少し気が早いですが、今からどんな会社になっているのかを、社員と一緒に話し合っています。30年前も同じようなことがあり、みんなで夢を語り合いました。今思えば、あの頃話していたことが現実になっていると言っても過言ではありません。

 

 今年の3月に、柴田屋の海外支社の代表たちと国内の役員たちで、「SHIBATAYAサミット」なる会議を2日間かけて行いました。10年後の未来について、各社がどんな会社にしていくのかを発表し合いました。グループ全体の数値目標の他にも、進出する国や地域、そして業種・業態まで話し合いました。果たして10年後はどうなっているのか?それは自分たち次第だと思っています。

 

 今期、新たにSKL(物流会社)の「西東京センター」(田無)が開業しました。こちらは練馬、平和島、狭山(埼玉)に続く第4センターとなります。より安定した品質で、迅速な対応が可能な物流を目指してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 

  また、現在狭山市(埼玉)に「SHIBATAYA Brewery&Distillery」を開業準備中です。柴田屋オリジナルクラフトビールの醸造はもちろん、皆様のオリジナルビールの醸造も今までより可能になります。ぜひご用命をお待ちしております。

 

 これからも飲食店様のご繁盛を応援するために、様々な挑戦をしてまいります。90期もよろしくお願いいたします。

 

 

 

 いつもありがとうございます。暑い日が続いていますね。通常、気温が30度を超えるとビールやサワー、ハイボールといった低アルコールが好まれ、日本酒やワインのオーダーが減少すると言われています。また、35度を超えるとアルコールより清涼飲料水が出やすくなるそうです。そのため室内の温度調整はしっかり行ってお客様をお迎えしたいものです。

 

 前号では、トレードオフについて書かせていただきました。やはり戦略は大切だと思います。経営戦略、営業戦略の他に柴田屋では「人財戦略」を大切にしています。御社の人財戦略とはどのようなものですか?私は人財戦略がベースにないと、経営戦略、営業戦略を実践できないと思っています。どんなに優れたアイデアやビジネスでも、それを実行するスタッフさんがその意義を理解し、自分の人生の中でどのような意味を持つのかが明確でないと、お客様に対して本当のサービスや笑顔を届けることはできません。

 

 それでは人財戦略として、どのような方法が考えられるでしょうか。入社前の給料、休日などの労働条件、つまり採用(入口)の強化と、入社後の人生設計、評価、賞賛の場、教育システム、福利厚生などの整備が挙げられます。柴田屋ではそれぞれ工夫をしておりますが、今回は採用と人生設計についてお話しさせていただきます。

 

 7月に外国人採用の強化として、インドネシア、ベトナムからの採用を決めました(入社はこれからです) 。そのため実際にベトナムを訪れ、直接面接をさせていただきました。もちろんオンラインでも可能ですが、どんな場所でどんな思いで日本語や飲食店での知識を学んでいるのか、送り出し機関の姿勢や想いも知りたかったので、良い経験になりました。彼らは日本で働く目的や目標が明確です。特定技能生として、5年後の夢を実現してもらいたいと願っています。もしご興味がありましたらご紹介させていただきます。

 

  また柴田屋では、会社と本人の希望を一致させる目的で、入社後全員に自分の夢の計画を考えてもらっています。そうすることで、働く時間が無駄になりません。時間はとても大切です。多くの会社の中から柴田屋を選んでくれた以上、我々にも責任がありますし、少しでも社員の夢が叶えられたら嬉しいです。これらの計画を忘れないように、定期的に進捗確認と発表の場を設けています。日々の忙しさで、目的意識が薄れてしまうこともあるでしょう。ですので、会社の制度として工夫し、今後は特に「5年後」について、より明確な目標設定とそれをリマインドする仕組みを導入していこうと考えています。これらによりエンゲージメント(働きがい)を向上させることで、お客様へのサービス向上を目指していきます。

 

 まだまだ至らない点が多いですが、これからも柴田屋はお客様に「感動」をお届けできるよう、引き続き様々な工夫を重ねていきます。今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。

                                           

                                          

 

いつもありがとうございます。

 

柴田屋酒店は9月に創業90期を迎えます。

このタイミングで、「柴田屋酒店とは一体どんな会社なのか?」「どんな会社でなければならないのか?」という、商売の根本について考えることがあります。もちろん「お客様のご繁盛を応援する酒屋」「社員を大切にする会社」といったMVVはあります。

しかし、どれもこれも叶えるには資産(人、モノ、金、時間など)に限りがあるので不可能です。

そこで必要なのが、何かを止めて何かに集中する「トレードオフ」です。例えば、高級食材を使って安くてサービスの良いお店は中々作れません。何かを選択したら片方は諦めなければなりません。

 

私は、会社(収益)とCS(customer satisfaction)とES(employee satisfaction)の3つをバランスよく手に入れるには、このトレードオフが不可欠だと思っています。それでは僕が考える柴田屋酒店とはどんな会社なのでしょうか?

 

 

 弊社は今まで価格戦略ではなく、価値戦略を実践してきました。もちろん値段が高くては買っていただけませんので、ドリンクメニューの提案については、どの同業他社にも負けていない、と言っていただけるように努力してきました。ただ、まだまだその境地へは達していないと思っています。来店されたお客様のドリンクオーダー数は平均3杯以下だそうで、4杯以上だと繁盛店という指標があるそうです。そこで、柴田屋のお客様のドリンク数を4杯にできるような提案ができないかと、様々な商品や飲み方、提供方法などの提案をさせていただいております。生ビール、ハイボール、レモンサワーを飲み続けてもらえればいいのですが、杯を重ねてもらうには他のお店との差別化も必要だと思います。

 

 

 

 今から25年ほど前から、年に一度、仕入先様のご協力のもと大展示会を開催していました。開催日を日曜日に設定したのは、一番来場しやすいと思ったからです。しかし、日曜日だとお店があるため行けないという声もいただくようになりました。そこで、規模を小さくし、毎月新中野本社で開催するようにしました。すると、あるお客様から「中野だと遠くて行けない」と言われました。そこで、各地に店舗を作ればいつでも利用できると考え、現在は中野、喜多見、晴海に出店しています。これからも挑戦を続けていきますが、それには時間がかかります。

 

 

 最近は、横浜、大宮、北千住などのお客様のお店をお借りして試飲会を開催させていただいております。ご協力をありがとうございます。今後も場所を変えて継続していきたいと思います。また、営業が試飲アイテムをお店に持参して行う出張試飲勉強会は、時間のないスタッフさんのメニュー替えや教育ツールとして便利にご活用いただいております。

もしご要望があれば、ぜひお声がけください。

 

 

 これからも柴田酒店はお客様に価値を感じていただけるよう、日々精進させていただきます。引き続きご指導

ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。

 

株式会社柴田屋ホールディングス

代表取締役 柴 泰宏