いつもありがとうございます。

 

柴田屋酒店は9月に創業90期を迎えます。

このタイミングで、「柴田屋酒店とは一体どんな会社なのか?」「どんな会社でなければならないのか?」という、商売の根本について考えることがあります。もちろん「お客様のご繁盛を応援する酒屋」「社員を大切にする会社」といったMVVはあります。

しかし、どれもこれも叶えるには資産(人、モノ、金、時間など)に限りがあるので不可能です。

そこで必要なのが、何かを止めて何かに集中する「トレードオフ」です。例えば、高級食材を使って安くてサービスの良いお店は中々作れません。何かを選択したら片方は諦めなければなりません。

 

私は、会社(収益)とCS(customer satisfaction)とES(employee satisfaction)の3つをバランスよく手に入れるには、このトレードオフが不可欠だと思っています。それでは僕が考える柴田屋酒店とはどんな会社なのでしょうか?

 

 

 弊社は今まで価格戦略ではなく、価値戦略を実践してきました。もちろん値段が高くては買っていただけませんので、ドリンクメニューの提案については、どの同業他社にも負けていない、と言っていただけるように努力してきました。ただ、まだまだその境地へは達していないと思っています。来店されたお客様のドリンクオーダー数は平均3杯以下だそうで、4杯以上だと繁盛店という指標があるそうです。そこで、柴田屋のお客様のドリンク数を4杯にできるような提案ができないかと、様々な商品や飲み方、提供方法などの提案をさせていただいております。生ビール、ハイボール、レモンサワーを飲み続けてもらえればいいのですが、杯を重ねてもらうには他のお店との差別化も必要だと思います。

 

 

 

 今から25年ほど前から、年に一度、仕入先様のご協力のもと大展示会を開催していました。開催日を日曜日に設定したのは、一番来場しやすいと思ったからです。しかし、日曜日だとお店があるため行けないという声もいただくようになりました。そこで、規模を小さくし、毎月新中野本社で開催するようにしました。すると、あるお客様から「中野だと遠くて行けない」と言われました。そこで、各地に店舗を作ればいつでも利用できると考え、現在は中野、喜多見、晴海に出店しています。これからも挑戦を続けていきますが、それには時間がかかります。

 

 

 最近は、横浜、大宮、北千住などのお客様のお店をお借りして試飲会を開催させていただいております。ご協力をありがとうございます。今後も場所を変えて継続していきたいと思います。また、営業が試飲アイテムをお店に持参して行う出張試飲勉強会は、時間のないスタッフさんのメニュー替えや教育ツールとして便利にご活用いただいております。

もしご要望があれば、ぜひお声がけください。

 

 

 これからも柴田酒店はお客様に価値を感じていただけるよう、日々精進させていただきます。引き続きご指導

ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。

 

株式会社柴田屋ホールディングス

代表取締役 柴 泰宏

 

 

いつもありがとうございます。

今回は、柴田屋酒店のグループ会社『SKL(エス・ケー・エル)』について話をさせていただきます。

SHIBATAYAグループは、現在10社で構成されています。中核事業は業務用酒類卸業の柴田屋酒店ですが、その他に酒類輸入業のselesta(セレスタ)、小売飲食業のSAKE–YA JAPAN(サカヤジャパン)、惣菜販売業のべじはん、海外ではタイ、イタリア、韓国に現地法人を設立し、日本酒を始めとする日本のお酒を販売しております。また、今年2月より広島の酒販店をグループ化し、地域の飲食店様の応援をしております。

 

『SKL』は、3年前に柴田屋酒店の物流部門から法人化させ誕生しました。

社名の由来は「Shibataya Kando Logistics」、つまり「感動を運ぶ物流会社」を目指しています。

新しく担当させていだだく際には、お客様が安心できるよう自己紹介カードをお渡しし、お客様の周年にはお祝いの気持ちを込めたメッセージカードをお届けする。雨の日の配送には、ビニールシートを活用して商品や伝票の損傷を防ぐ、納品時に店員さんが検品しやすいように商品をアイテムごとに並べる。

 

これらは小さなことではありますが、少しでも営業に集中していただきたい、一日気持ちよくお客様をお迎えして欲しい、そんなことを願いながら社員みんなで話し合って何をするか決めています。まだまだできていないことも多々ありますが、どうしたらお客様に感動を運ぶことができるのか?を常に考え実行しております。

  

 

『SKL』倉庫内の商品は全て冷蔵管理し、配送トラックも全台冷蔵車でお届けしております。

ですので、特にこれから気温の上がる季節でも安心してご注文ください。ワインは高温になると吹いてしまうなど、品質劣化に繋がります。もしそのような商品がお客様の口に入ったら、信用を失ってしまうかもしれません。

また、冷蔵商品の取り扱いは手間がかかりますが、その分特別感や他店との差別化に繋がります。

従ってワインだけではなく、日本酒の生酒や無濾過のクラフトビールなど、要冷蔵商品のメニューインもお勧めしています。更に、高額商品を適切な方法で取り扱うことでお客様の満足度を上げ、客単価も引き上げることができます。ここまで行うには膨大なコストがかかりましたが、柴田屋から仕入れたお酒は安心できる、品質に間違いない、そんな気持ちで営業していただけたら嬉しいです。

 

 

配送エリアは現在、自社便と代配便を活用しております。自社センターは練馬、平和島、狭山の3拠点に加え、

今年9月には新センターの立ち上げが決まっております。それにより、一層皆様のお役に立てるグループになり

たいと考えておりますので、1回のご注文はできるだけまとめていただけると助かります。

 

皆様のご協力をお願いいたします。

 

引き続きご指導ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

いつもありがとうございます。

G W真っ只中、皆様のご商売はいかがでしょうか?

 

昨年5月8日にコロナが5類に移行され、1年が経ちました。

この間に様々な環境の変化があったと思います。物価の高騰、人材不足、インバウンド、その他私たちの環境は著しく変わってきました。

こんなに世の中が変わることが今まであったでしょうか。

これからは何があるかわからない、常に様々な状況に合わせて対応していかなければなりません。

 

 

次ページの記事にあるように厚生労働省が「飲酒ガイドライン」を発表しました。

W H Oからも日本の飲み放題のシステムについて指摘を受けているそうです。

今のところ大きな影響はないようですが、果たしてこれからどのような世の中になっていくのでしょうか。

そして日本の飲食店はどうすれば勝ち残っていけるのででしょうか。

 

 

以前、元ユニチャーム出身の私の恩師から「変化価値論」という言葉を教えていただきました。

会社のバリュー(価値観)の一つだと話てくれました。

世界情勢や業界、個別条件など、我々を取り囲む環境は常に変化しています。

その中で変えてはいけないものと、変えなければならないものがあります。

経営理念やMVV(Mission/Vision/Value)は変えてはいけないもの、それらを実現するための方法や手段は変えなければならないものだそうです。

存在意義や目指す目標、大切にしている価値観はブレてはいけません。

ただ、状況が変わっているのに、今までと同じやり方ではうまくいくはずがありません。

自らが変化することで自分自身が成長し、新しい価値を生むことができると教わりました。

そう考えると、今の環境の変化は自分達のやり方をどう変えるべきなのでしょうか。

 

 

仕入や物価の高騰に対しては、やはり値上げせざるを得ません。

同じメニューを単に値段だけ上げるのではなく、お客様にとってまた頼みたくなる、また来たくなるメニュー開発が必要だと思います。

このタイミングで値上げができない、しないとなると、原価率を圧迫しお客様は来てくれても苦しい経営になってしまいます。

 

実際、様々な経営者から「売上は戻っていても客数は戻っていない。それでも何とかできているのは客単価を上げられたから」という話を聞いています。

 

また、人材不足を解消するためには、お給料はもちろんですが、休日日数や福利厚生など、お店や会社独自の魅力を上げなければなりません。

インバウンド対策は自分の店には縁がないと言っていては売上は戻ってきません。

折角日本に来たのなら食事を楽しみたいという訪日客は多く、外国人向けメニューやポケトークなど翻訳機の用意は必要でしょう。

結局、どうしたら海外のお客様が来たいと思ってくれるかです。

 

 

大きい会社だからではなく、様々な変化に柔軟に対応した者だけが生き残ると教えてくれた恩師に感謝し、私達も実践してい

く所存です。

新たな取り組みには「失敗」がつきものです。

ですがそれを恐れていては生き残れません。

もし私達にできることがありましたらどんなことでもご相談ください。

 

 

一緒に勝ち残りましょう!

 

 

引き続きよろしくお願い申し上げます。