琴浦窯茶会、二日目 | 茶の湯放浪記

茶の湯放浪記

田舎に住む、普通のサラリーマン茶人のおろかな日々を綴っています。
ご一笑頂ければ幸いです。
筆者は坊主頭ですが毛髪の事情によるもので、寺とは関係ありません。

二日目やからお道具の説明は無しやで^ ^


あ、お茶碗の話を書いてへんかったなあ。

こんなん。

みんなエエ茶碗やったで。

これが主茶碗。


綺麗な三島模様やなあ。



一番人気は、この茶碗。

老松やねん。

太い松の幹が紫と金の斑点でデフォルメされてんねん。


これは、君が代茶碗。

おめでたい席にどうぞ^ ^


これは、今日お点前をしはった学芸員さんの持ち込みなんや。

その方は12年前に師匠が亡くなって、それ以来の点前やってんて。

それで師匠の形見分けでもらった、この茶碗でお茶を点てたいって持って来はったんやけど、これも桐山さんの作品やってん。

せやから、「季節外れではありますが」言うて使うてはったけど、亡くなった師匠に見守られるみたいでエエ話しやし、他の茶碗がほとんど青葉やから、めっちゃ目立ったし、私の愛刀も「紅葉狩」やから、欲しなったわ^ ^



青楓もエエなあ。


これは蔦(つた)かな❓


右端の編笠みたいなんも好きや❤️

柳や紫陽花や笹。


仕舞い茶碗に使ってた「皮鯨」

ホンマに美味しそう。

ブリの照り焼きにも見える^ ^


お菓子は、常盤堂さんの練り切りで「乞巧奠(きこうでん)」要するに織姫伝説や。

形は糸巻きで、左端のが織女。右の二つはカササギが天の河に翼を連ねて掛けた橋。

白いのが橋やで。

ほんで青いのが天の河。

二つの星が織女と牽牛や。

ロマンチックじゃ、あ〜りませんか^ ^

、、、、、、、、、

今日の水屋は、私と師匠とK君の三人やってん。

ほんで三碗づつ、三人で点ててんけど、何回やっても、私の茶碗の泡の目が粗くて薄いんや。

二人ともフワフワの泡が分厚いねん。


師匠の点て方を見てたら、茶筅の先を振るのでは無く、軸から動かしてはったかな❓

ほんで最後の方は表面を撫でるように振って、最後に弧を描いて周りの泡を真ん中に集めてはるねん。

私も、マネしてやってみたけど、師匠のようにはならんかった^ ^


表千家の薄茶は、三日月みたいな池(泡の無い部分)が出来たらエエと言われるくらい泡を立てへんから、そんな泡泡の薄茶を点てられへんかってもエエねんけど、そういうお茶が飲みたい人には、そういうお茶がサッと点てれたらカッコええやん^ ^


しかし裏千家さんの水屋用に、点て出し機(泡立て機)が発明されたんも解る気がしたで^ ^

、、、、、、

それと、今日は何回か茶碗洗いをしたんや。

水屋には湯通し用の熱湯の入ったタライと茶碗洗い用のぬるま湯の入ったタライがあるやん❓

ほんで私は、ぬるま湯のタライの前に座って、使用後の茶碗でぬるま湯をちょっと掬って飲み残しの抹茶を指で洗って水皿に捨ててから、ぬるま湯のタライで茶碗を指で洗ってたんや。

そしたら師匠が

「ヤスダさん、茶碗はゾーキン(洗い用の布巾)で洗いや^ ^」

指で洗うたら、どうしても触れてないところが出来るもんなあ。

「そんなんも知らんかったん❓」

て思うやろ❓

私は、茶会では点前か半東か運びをすることがほとんどやったから、水屋仕事はあんまりやってへんかってん。

せやから今回の茶会はエエ勉強になったわ。


しかし、師匠はずっと熱湯の入ったタライから茶碗を取り出し、拭き、抹茶を入れ、お湯を入れると言う苦行をずっとしてはって、ホンマに偉いわあ。

「ほな、アンタがやらんかい‼️」

って思うやろ❓

俺、猫手(熱いものが持てない)やからアカンねん。

根性ナシの不肖の弟子ですけど、これからもよろしくお願いします^ ^

(誰に言うてんねん。)


では、また。