マネーの虎の回答
産休制度
HN=グランマザー
ご職業 飲食店従業員
現在都内のカフェでホールスタッフとして頑張っています。
昨春結婚して、この間とっても嬉しいことに新しい家族が増えました。
私としては将来に不安もありますし、できる限りまで働いて1~2年したら職場復帰もしたいと考えいるのです。
しかし、これも飲食の定めか会社に産休などの制度はありませんし、働き方の融通も全く聞きません。
私は飲食の仕事が大好きですが、やっぱり女の人は飲食業界にいるべきではないのかなと思います。
社長のお考えを聞かせて下さい。
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まずはおめでとうございます!
初産はいろいろと大変なこともあると思いますが、二人三脚で頑張って下さいね!
この場を借りてまずお詫びしなきゃいけないのは、女性にとって働きにくい職場であることは私達経営者の責任ですし、昔から何の対策もせず見てみぬフリをしてきた業界の悪しき勤労体系のせいです。
これだけ女性の社会進出が増え、今後働き手がますます少なくなっていくであろう中で、何の対策も講じず現状に甘んじているのはあまりに無責任だと思います。
ただでさえ、飲食業界は昔から学生に不人気の職種であちこちで人手不足が起きているというのに、労働環境に関してここ数十年で大きな革新は見られていません。
飲食業界の福利厚生制度にあまり進展が見られないのには、利益率の低さによる各社の財務状況が大きく関係しているとは思うんだけど、年々縮小していくであろう市場から優秀な人材を確保していくためには、今後この部分の強化は絶対に外せないと思うんだよね。
特に、飲食=男の仕事という概念が一般的には浸透しているけど、俺の会社では各店に可能な限り女将を設けたりしてるし、女性の持つ魅力にはすごく可能性を感じているわけ。
だから、今は具体的な施策を行えておらず申し訳ないが、今後女性の登用も積極的に行っていきたいと思っている。
そのためには、女性に長く安心して働いてもらえるよう、職場環境と各制度の充実は不可欠なんだけどね。
そうは言っても、この不景気、企業が最初に削るのはこういう所だったりするんだけど・・・。
ある程度、福利厚生を充実させるためには規模と安定的なキャッシュフローが必要。
会社を大きくし、利益がしっかり出る財務体質を作り上げ、その上で世の少子高齢化の歯止めに貢献できるような制度をどんどん設けていけたらこんなハッピーな事はないと思う。
今はまだ力不足でその位置にまではいけないけど、必ず女性だけでなく若い人が可能性を感じてもらえるような、安心して長期で働いてもらえるような職場環境を作り出したいし、それが経営者の大きな責務であると思います。
現実問題として難しいとは思うけど、今は飲食仲間が勢揃いするサードGや居酒屋甲子園など、テーマを決めて話し合う機会があるから、俺個人としても問題提起していかなきゃなとは思ってる。
何の力添えもできないが、飲食業にがっかりせず必ず復帰して下さいね。
君みたいな素敵な女性が飲食業には必要です。